■Mスポーツ
●セバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)
「ラリー・アルゼンティーナは、僕と(コドライバーの)ジュリアン(・イングラシア)がWRCで唯一勝てていないイベントで、毎年強い期待を持って臨む。今年も、その気持ちは変わらないけど、簡単には行かないだろう」
「競技初日は先頭走者を務めることになるから、ステージ以外にもチャンレンジングな要素が待ち受けている。路面コンディションも、今年は一度も経験したことのないものになるからね。同じグラベル(未舗装路)イベントとは言え、ラリー・メキシコとは、まったく違うキャラクターなんだ」
「メキシコと比べるとアルゼンチンのほうが、より軟らかく砂のような路面。ところどころ、荒れている箇所もある。勝利するためには速さと忍耐力のバランスが求められる」
「先週、ポルトガルで2日間の事前テストがあり、開発の方向が間違っていないことを確認できた。いい結果が手にできると期待しているよ」
●オット・タナク(フォード・フィエスタWRC)
「ふたたびグラベルラリーを戦えることを嬉しく思うけど、ラリー・アルゼンティーナでは、大きな挑戦が待ち構えている」
「(アルゼンティーナは)僕が得意とする高速イベントではなく、道幅を目一杯使ったアタックもできないんだ。道路脇にはいろいろな障害物があるからね」
「コース上に岩が隠れていることもあるから、つねに気を配る必要がある。いつリスクを取るべきか、しっかりと見極める必要があるんだ」
「これまで、アルゼンティーナでは運に恵まれなかった。ただ、僕たち自身に改善すべき点もあったから、今年は成長していることを証明したい」
「先週の事前テストではいい感触を得られた。ハンドリングの改善に取り組んで、より快適にドライブすることができるようになったよ。好成績を残せるチャンスがあると思うから、戦うのが楽しみだ」
●エルフィン・エバンス(フォード・フィエスタWRC)
「ラリー・アルゼンティーナには特別な思い出がある。またグラベルラリーに戻ることを楽しく思う。今のところ、今シーズンは運に恵まれていないけど、次のラリーで流れが変わると信じているよ」
「アルゼンティーナ自体は、いつも楽しみながら戦っているけれど、慎重な姿勢を忘れてはならない。毎日異なる路面コンディションに立ち向かう必要がある上、ミスをする余裕はほとんどないからね」
「クリーンな走りを心掛けて、ミスを最小限に抑えることが重要なんだ」
■ヒュンダイ/ヒュンダイ・モータースポーツ
●ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)
「(優勝した第4戦)ツール・ド・コルスでの記憶が残っているから、この流れを維持したい。ラリー・アルゼンティーナで待ち受けているのは、コルシカ島とはまったく異なる挑戦だけど、選手権争いのためにもベストを尽くす」
「アルゼンティーナは、シーズン中もっともタフなイベントだと言える。僕のドライビングスタイルとはマッチしないコンディションで一層の注意が求められるんだ。これまで、しっかりとした速さを発揮できていないしね」
「ただ、今年のマシン(ヒュンダイi20クーペWRC)は、こういったコンディションでも快適に走らせられるという自信があるよ」
●ヘイデン・パッドン(ヒュンダイi20クーペWRC)
「(2016年のラリー・アルゼンティーナで優勝していて)いい思い出があるイベントに参加するとき、ポジティブな心境で挑むのは簡単だ」
「ラリー・アルゼンティーナが、どれだけタフなイベントか理解しているけれど、去年と同じ結果が出せたら最高だよ。一度イベントを制したら、連勝したいと思うのは当然だし、そうするべきだからだ」
「グラベルでの走行には好感触を持っているし、出走順もいい。アルゼンチンが僕にとって本当の“2017年開幕戦”になりそうだ」
●ダニ・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC)
「個人的に、アメリカ大陸での戦いは特別なんだ。路面は本当にラフだし、いつも多くの観客が集まる。雰囲気も素晴らしく、ステージを走っているときも声援を受けていると実感する。気持ちも高まるんだ」
「ラリー・アルゼンティーナはマシンとドライバーたちが一体にならないと結果が出ないから、文字通り全力を尽くす。(第4戦)ツール・ド・コルスは厳しい戦いだったけど、表彰台を獲得できた。アルゼンチンでは、いい週末を過ごしてトップ3を争いたいね」