8月31日(日)、南国パラグアイにて2025WRC世界ラリー選手権の第10戦『ラリー・デル・パラグアイ』の最終日デイ3が行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTのセバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合優勝を飾った。また、日曜日のタイムのみで争われるスーパーサンデーのトップは、ヒョンデ・シェル・モービスWRTのティエリー・ヌービル/マルティン・ウィダグ組(ヒョンデi20 Nラリー1)となった。

 そんな第10戦を終えた各陣営より、ドライバーたちのコメントが届いている。

■Mスポーツ・フォードWRT

●グレゴワール・ミュンスター(#13 フォード・プーマ・ラリー1)/総合39位

「確かに難しいイベントだったし、初めてのパラグアイでの経験としては予想外のものだったが、僕たちは諦めなかった。僕たちは最初のステージで受けたダメージをなんとか修理し、ダブルパンクにリヤブレーキなし、午後はエアロなしという状態でも走り続けた」

「Mスポーツのスタッフもチーム一丸となって、日曜日にまたスタートして重要な走行距離を稼ぐことができるよう、完璧なマシンを用意してくれた。日曜日は少し雨が降ったが、トラブルなく過ごせた。そうなるとパラグアイはとくに滑りやすいので、その雨を経験することも重要だった。これからはチリを見据えて、リズムを取り戻す時だ」

●ジョシュ・マッカーリーン(#55 フォード・プーマ・ラリー1)/総合29位

「金曜日は僕たちにとって良いスタートになった。ステージやコンディションに対して自信がついてきたと感じたし、最後に7番手になれたことは励みになった。土曜日はペースがあったので苛立っていた。周りのクルマといい勝負だったが、残念ながら僕たちの1日は早く終わってしまった」

「日曜日を通してグリップはとても不安定だったが、それでも充分な走行距離を稼ぎ、マシンからの素晴らしいフィードバックを得ることができた。確かに最終結果は僕たちが望んでいたものではなかったが、すべて有益な経験だったし、僕たちはいくつかの可能性を示すことができたと思う」

ジョシュ・マッカーリーン(フォード・プーマ・ラリー1)
ジョシュ・マッカーリーン(フォード・プーマ・ラリー1) 2025年WRC第10戦ラリー・デル・パラグアイ

■ヒョンデ・シェル・モービスWRT

●ティエリー・ヌービル(#1 ヒョンデi20 Nラリー1)/総合3位

「今週末は、報われるために最後まで戦うということの完璧な例だ。全体的にはもう少しペースが上がると予想していたが、パラグアイではそうはならなかった」

「ラリーのプロファイルを管理するのはそれほど難しくなかったが、グリップのレベルは絶えず変化していた」

「今週末は2番目に多くポイントを獲得したので、満足している。チリを楽しみにしているし、あそこでペースが出せるよう願っている」

ティエリー・ヌービル/マルティン・ウィダグ組(ヒョンデi20 Nラリー1)
3位表彰台を獲得したティエリー・ヌービル/マルティン・ウィダグ組(ヒョンデi20 Nラリー1) 2025年WRC第10戦ラリー・デル・パラグアイ

●オィット・タナック(#8 ヒョンデi20 Nラリー1)/総合4位

「今週末のパフォーマンスには本当に苦しめられた。僕たちが目指していた場所には遠く及ばず、パンクも経験したので、車内にいるのが難しい週末だった」

「微調整や変更を加えても、セットアップを機能させるのにとても苦戦した。僕たちがそうだったように、(フルモーが)2位を逃したのはつらいことだと思う」

「チャンピオンシップに関しては今週末も大きな変化はなく、まだかなり接戦だ。チリの方が僕たちに合っていることを期待し、巻き返せることを願っている」

●アドリアン・フルモー(#16 ヒョンデi20 Nラリー1)/リタイア

「僕たちにとって素晴らしい週末だったのに、最終結果には本当にがっかりしている。僕たちはラリーのほぼ全体を通して2位をキープしており、金曜日にはトップにも立った」

「パンクやその他の問題を何とか乗り越えていたが、今日はうまくいかなかった。パワーステージの途中から大雨が降り始めたため、これ以上の成績を出すことは不可能だった」

「パラグアイでのパフォーマンスには満足しているが、期待通りの結果を得ることはできなかった」

※4着となっていたフルモーだが、次戦ラリー・チリ・ビオビオに向けてマシンのセットアップに柔軟性を持たせるため、チームはリタイアさせることを選択した。

アドリアン・フルモー(ヒョンデi20 Nラリー1)
最終パワーステージまでは自己最高リザルトの2番手につけていたアドリアン・フルモー(ヒョンデi20 Nラリー1)  2025年WRC第10戦ラリー・デル・パラグアイ

■TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)

●エルフィン・エバンス(#33 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合2位

「現地に来てみんなが予想していた以上に難しく、過酷なラリーだった。だからこそ、最終的にこのような結果を得られたことに満足している」

「最終日に向けては改善点を見つける必要があったが、それを成し遂げることができた。今朝1本目のステージで危ない瞬間をやり過ごせたのはラッキーだったよ」

「パワーステージで降った雨は自分たちの目標達成を難しくしたが、それでも最終的にはポジションを維持するだけでなく、2位に順位を上げることができたので、悪くない結果だと言える」

エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)
2位表彰台獲得で選手権首位を守ったエバンス組(トヨタGRヤリス・ラ2025年WRC第10戦ラリー・デル・パラグアイ

●カッレ・ロバンペラ(#69 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合5位

「今日は可能な限りの結果を目指した。コンディションはトリッキーで、ドライバーが走るたびに変化するような状況だったが、自分としてはいいフィーリングをつかみ切れていなかった」

「しかし、自分が走り終えた後に降った雨が多分助けになり、最終的には日曜日に獲得可能な最大10ポイントのうち8ポイントを獲得できたので、悪くない結果だと言える」

「昨日の出来事は残念だったが、チャンピオンシップ争いはまだ接戦状態なので、チリでふたたびチャレンジする。パラグアイのファンのみんな、本当にありがとう。ラリーを通して本当に素晴らしい雰囲気だった」

●セバスチャン・オジエ(#17 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合優勝

「今週末の自分たちのパフォーマンスを誇りに思う。金曜日にタイムを失った後も決して諦めずにプッシュし続け、とても楽しむことができた」

「最終日は雨でコンディションが急速に変わった。好調にループを走行し、リードを広げながら最大ポイントの獲得を目指していた。しかし残念ながらパワーステージで雨に見舞われて大幅にタイムを失い、獲得ポイントも目減りしたが、幸いにも最も重要な、優勝に必要なリードは守ることができた」

「これまで自分にとってあまりラッキーな場所ではなかった南米でついに勝利を手にし、素晴らしいファンの前で表彰台の最上段に立てたことを、心から嬉しく思う」

セバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1)
今季4勝目をあげたセバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2025年WRC第10戦ラリー・デル・パラグアイ

●勝田貴元(#18 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合16位

「金曜日の出来事以降、自分にとっては厳しい週末でした」

「ペースは良かっただけに、昨日は出走順1番手でステージを走ることになり、その後も簡単に行かなかったことは残念です」

「このラリーでは学ぶことが多く、クルマのセットアップをいくつか試しながら走り続けました。今日は雨が降りコンディションの見極めが難しかったですが、うまくいったと思います」

「自分が望んでいたような結果にはなりませんでしたが、とても良いラリーでしたし、ファンの皆さんも素晴らしかったので、本当に楽しむことができました」

勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)
総合16位完走となった勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)。シェイクダウンではトップタイムを刻む活躍を見せた。
2025年WRC第10戦ラリー・デル・パラグアイ

■TGR-WRT2

●サミ・パヤリ(#5 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合6位

「この週末、本当に素晴らしい仕事をしてくれたチームに感謝する。自分にとって新しいイベントは常に刺激的で、金曜日に3位をキープしながら確実なペースを保てたのは本当に良かった」

「その後に起きたことは残念だったが、自分たちは諦めず、いいペースを保ちながらチャレンジを楽しもうとした。今回、力強いパフォーマンスを発揮できたのは確かなので、次のイベントが楽しみだ」

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