11月8日(土)、WRC世界ラリー選手権第13戦『フォーラムエイト・ラリージャパン2025』の競技3日目が愛知・岐阜を舞台に行われた。TOYOTA GAZOO Racing WRTのセバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組17号車トヨタGRヤリス・ラリー1が総合首位でデイ3を終え、日本人ラリードライバーの勝田貴元はデイリタイアでデイ3を終えた。

 デイ3までのSS14を終えた各陣営より、ドライバーたちのコメントが届いている。

■Mスポーツ・フォードWRT

●グレゴワール・ミュンスター(デイ3総合6番手)

「今日はチームが素晴らしい努力をして状況を好転させ、マシンをより良い状態にしてくれた。フィーリングが少しずつ良くなってきている。明日は雨のなかでどうなるか見ていこう」

※ジョシュ・マッカーリーンは大会リタイアのためコメントなし

SS14『豊田市スーパー・スペシャルステージ』
SS14『豊田市スーパー・スペシャルステージ』を走るグレゴワール・ミュンスター(フォード・プーマ・ラリー1) 2025年WRC第13戦ラリージャパン

■ヒョンデ・シェル・モービスWRT

●アドリアン・フルモー(デイ3総合3番手)

「今日のペースには本当に満足している。今のところ今シーズン最高の一日のひとつだった。どのステージでも快適にプッシュできた。ふたつのステージで優勝したし、他のステージでも優勝に迫ることができたので、本当にポジティブだ」

「僕たちはこのセットアップでプッシュを続けてきたが、うまく機能している。明日は難しい日になると思うので、ウエットコンディションのなか冷静にプッシュすることに集中していく」

●オィット・タナック(デイ3総合5番手)

「僕たちはこのラリーでは先が見えない。まだあと1日残っているが、それが僕たちにできる最善のことだ。僕たちほぼ3分遅れているので、雨が降ってきたらチャンスを見つけるのは難しいだろう」

●ティエリー・ヌービル(デイリタイア)

「故障はシェイクダウンと同じようにステージ開始前のロードセクションで発生したので、調査しなければならない。とても残念だ。今日はもっと走行距離を伸ばして、色々なことを試したかったからだ。あいにくと、そうはならなかった」

「明日は雨でまた違った一日になるが、そのようなコンディションでスーパーサンデーのポイント獲得のチャンスを危険にさらしたくはない」

アドリアン・フルモー(ヒョンデi20 Nラリー1)
総合4番手から追い上げるアドリアン・フルモー(ヒョンデi20 Nラリー1) 2025年WRC第13戦ラリージャパン

■TOYOTA GAZOO Racing WRT

●エルフィン・エバンス(デイ3総合2番手)

「全体的には良い一日だった。午前中は順調に進み、昨日よりもはるかに好調だった。多分、よりスムースな運転ができたので、セブとの差を縮めることができたのだと思う」

「午後も最初の2本のステージでは良い走りを続けられたが、最後の2本のステージでは想定以上に差を広げられてしまった。それでもまだ差はごく僅かで、明日も勝負は続く。非常に厳しい天候になる可能性もあるようなので、何が起こるかわからないし、もちろん戦いは続ける」

●カッレ・ロバンペラ(デイ3総合7番手)

「少なくともポイント獲得が可能なトップ10に戻ってこられて良かった。その点では今日はなかなか良い一日だった。明日はスーパーサンデーとパワーステージの追加ポイントを獲得することも可能だが、雨が降りそうなので状況はさらに複雑になりそうだ」

「今年のウェットタイヤをこのようなコンディションで経験したドライバーは多くないため、新たな挑戦になると思う。チャンピオンシップの行方が懸かっているので、興味深い一日になるだろう。当面の間、自分がターマックステージをラリーカーで走るのはこれが最後になるので、楽しみたい」

●セバスチャン・オジエ(デイ3総合首位)

「午後の走りは良かったと思うが、午前中はもっといい走りができたはず…というのが今日の総括だ。結局のところ、今日の結果に満足していないとは言えない。エルフィンは非常に速いペースで素晴らしい走りをしていた。午前中は特にループの最後のステージで遅れを取りすぎたが、その後かなり挽回することができた。タイム差は依然として信じられないほど小さいが、最終日を首位で迎えられるのはポジティブなことに違いない。明日はおそらく誰にとってもさらに厳しいコンディションになると思うので、最初から集中して臨む必要がある」

●勝田貴元(デイリタイア)

「午前中はトップとの差を縮めていましたが、運転していてそれほど速いとは感じていませんでした。午後の最初のステージでは、何が起こったのか正確には分かりませんが、アリーナセクションの狭い入口で十分に減速することができませんでした」

「その結果バリアに接触し、冷却システムとパワーステアリングシステムが破損してしまいました。可能な限りの修理を試み、アーロンがチームからの情報を基に素晴らしい仕事をしてくれた結果、一日を走り終えることはできたのですが、あまりにも多くタイムを失ってしまいました」

「今はチーム、そして特に、応援してくれているファンの皆さんに申し訳なく思っています」

勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)
時折声をつまらせながらインタビューに答える勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1) ラリージャパン2025

●サミ・パヤリ(デイ3総合4番手)

「今日も堅実に一日を終えることができた。ほとんどのステージで安定したタイムを刻み、いくつかの区間では速さを示すこともできた。それと同時に改善の余地があると感じたところもあったが、それは当然のことだ」

「全体として自分たちのペースにはかなり満足している。ラリーはまだ一日残っていて、雨が降って難しいコンディションになりそうなので、チームと相談しながらどのようにアプローチすべきか決めたい」

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