その後方では、プラクティスでエンジン不調を抱え、セミファイナルまでに載せ替えを敢行したローブのプジョー208WRXが、取り戻したストレートスピードを活かしてエクストロームを封じる走りを披露。
「セミファイナルまでに載せ替えたエンジンのおかげで、ファイナルのセカンドロウを得ることができた」とローブ。
「そのファイナルではさらに良くなり、エクストロームとのバトルではストレートラインの速度を活かして、彼に対しドアを閉めることもできた。トップ2のペースには届かなかったが、今後もマシンのアジリティを改善していく必要があるね」
最終的にマシンのスピードを見せつけたクリストファーソンが、鎮静剤を打った手負いの右足で見事なドライビングを披露し、2017年シーズン2勝目をゲット。2位にバッケルド、3位にローブの表彰台となった。
痛みに耐えながらも笑顔を見せたクリストファーソンは「ドライ路面では本当に速かったし、いいセットアップも見つかっていた」
「練習走行の雨と、予選Q4でのパンクだけが週末の不安要素になったけど、ファイナルでアンドレアス(・バッケルド)を抑えてからは、マシンは本当に飛ぶような勢いで走ってくれた」
「怪我の状況を確認してからだけど、次週はSTCC(スカンジナビアン・ツーリングカー選手権)のレースをして、その翌週は再びWorldRXのホルヘ戦(母国スウェーデン)が待っている。過去あまりうまくいっていないホームラウンドだけど、どうなるか楽しみだね」
一方、2位表彰台のバッケルドも「僕にとっては今週がホームラウンドだったし、ヨハンにスウェーデン国旗を一番高いところに掲げられたのは悔しいけど、でも彼は本当にフェアで速かったからね」とライバルを称えた。
これで選手権スタンディングでクリストファーソンがリードを8ポイントに拡大。2位にエクストローム、3位にソルベルグと続いている。
次戦、そのクリストファーソンの母国ラウンドとなるスウェーデン・ホルヘ戦は6月30日~7月2日の週末に開催される。
