ただしローブに関しては去就が不透明な部分もあり、先日開催されたクロスカントリーラリー最大のイベント、ダカールに向けた前しょう戦「モロッコ・ラリー」で、プジョー3008DKR Maxiをドライブし2位表彰台を獲得したローブ本人は「次回のダカールが勝利に向けた最後のチャンスになる」と明かしているとおり、年明けのイベントでラリーレイドへのチャレンジを一旦、切り上げる考えを示している。

 そのプランに影響を与えているのが、すでにテストにも参加し来季2018年の復帰が噂されているシトロエンとのWRC世界ラリー選手権参戦で、このプログラムがフルタイムとなるか、または現在有力視されているスポット参戦にとどまるかによっては、WorldRXの活動にも影響が及ぶ可能性もありそうだ。

 WorldRXのマネジングディレクターを務めるIMGのポール・ベラミーは、今回の発表に際して「セバスチャン・ローブとプジョーの強い関与を2018年も継続できることを喜ばしく思う」と歓迎の言葉を述べた。

「世界ラリークロスは、次の24カ月の間に新たな国、新たな地域での開催が計画され、非常にエキサイティングな進展が見込まれている」

「来季以降、この世界選手権への参戦に向け前向きな興味を示しているマニュファクチャラーがいくつかあり、それら新規チームとも話し合いを続けているし、このシリーズの将来はとても刺激的なものになりそうだ」

フォードが去ったものの、VW、アウディと、依然ワークス体制のチームと伍することとなる

2018年はWRCへの本格復帰が見込まれるセバスチャン・ローブ。本人の中でのプライオリティは決まっているか

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