「2020年に導入が予定されている電気自動車によるラリークロスは、メーカーにとっても魅力的なものに映るはずだ。ここまでの会話でも、彼らマニュファクチャラーが電気自動車でのモータースポーツ活動についてどういう青写真を描いているか、それを聞いているだけでも本当に興味深いんだ」
「確かに、僕らのような“オールドスクール”なドライバーはガソリンエンジンが大好きなのは認めよう。でも電気自動車は未来であり、僕らはそれに対処しなくちゃならない。フォーミュラEにどれほどの関与が集まったかを見れば、ラリークロスにも明るい将来が開けるだろう」
今日までで、トップレベルのラリークロス競技にBMWのマシンが使用された例は、イギリスのJRMレーシングが製作した『ミニ・JCWクロスカントリーRXスーパーカー』のみで、ガイ・ウィルクスやリアム・ドーラン、ゲラン・シシェリらがドライブした。
そのシシェリが立ち上げ、2018年から『ルノー・クリオR.S.RXスーパーカー』(日本名:ルーテシア・ルノースポール)を投入するG-FORSラリークロス・チームは、2台目のシートに元フィンランド国内選手権王者のヘレ・カリオコスキーを起用すると発表。来季はEuroRXをメインに、複数回のWorldRXイベント参戦を目指すという。
また、2017年限りで所属するフーニガン・レーシング・ディビジョンが撤退したことに合わせ、シートを失っているアンドレアス・バッケルドは、現在のWorldRX参戦チームすべてと交渉を行っているとしながら、フォード・パフォーマンスとMスポーツのサポートで、2018年のWRC2参戦も選択肢のひとつとして検討中、としている。


