GRXチームは2台体制が実現した場合、エースカーにはそのままニコラスをスライドで起用し、2台目のマシンを託す候補として、2014年のGRCグローバル・ラリークロス王者であるジョニ・ワイマンと、ラリー界で若手有望株と目されるヤリ・フッツネンを候補に挙げている。

 とくにフッツネンは、WRCでヒュンダイのヤングドライバー・シュートアウトにも合格し、2018年はWRC2への参戦プログラムが用意されるなど、ヒュンダイ・モータースポーツとの関係性も強い。

「もちろん、ジョニ(・ワイマン)はとても興味深く、可能性のあるドライバーだ。ただ我々の予算が潤沢でない場合、いくらかの(資金)持ち込みを期待したドライバー選択をする必要があるだろう」と、グロンホルム。

 GRXチームとしては2台体制の構築が最優先ながら、状況次第ではワンカー、もしくは現在走らせているMスポーツ製のフォード・フィエスタRXスーパーカーを継続使用することも視野に入れている。

 また、こちらも2度のDTMチャンピオン経験を持ち、2017年に鳴り物入りでWorldRXフル参戦を果たしたティモ・シャイダーは、DTM時代の関係性を頼りにBMWとのフル参戦に向けた話し合いを開始している。

 2016年限りでアウディとの関係を解消し、DTMからの引退を決めたシャイダーは、2017年シーズンにMJPレーシング・チーム・オーストリアに加入し、初のWorldRXフル参戦を経験。また、これと並行してVLNやニュルブルクリンク24時間レースではBMWのためにドライブするなど、サーキットでの活動も続けてきた。

 BMWのWorldRX参戦に向け、打診していることを認めたシャイダーは「夢と希望に溢れた話し合いであることは間違いないね」と語った。

「現時点でそれ以上のことを言うつもりはないけど、僕らは深く議論しているよ。近い未来についてBMWと意見を交わしていることは秘密でもなんでもない」とシャイダー。

2008〜09年のDTMチャンピオンであるティモ・シャイダーは、2017年からWorldRXにフル参戦
MJPレーシングのフォード・フィエスタはSTARD製の”Evo3″モデルとなり、戦闘力も上々
開幕戦のバルセロナではファイナルに進出。2位表彰台を獲得するなど、貫禄のドライビングを見せた

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