サインツにとっては、X-raidのチーム前線部隊とドイツBMW本社との高い連携と緊密性が魅力的に映ったといい、チームにとってはプジョースポールでこれまで培ってきた2WDバギー開発のノウハウを、そのまま『ミニ・ジョン・ クーパー・ワークス・バギー』に注入することができる、サインツの開発能力に大きな期待を寄せているという。

 サインツのX-raidでの初仕事は、10月4〜9日にかけて開催されるFIAクロスカントリー・ラリー・ワールドカップの第10戦ラリー・デ・モロッコになるとみられ、元同僚で同じく新加入のデプレとともに『ミニ・ジョン・ クーパー・ワークス・バギー』のステアリングを握る予定だ。

 デプレと同様にプジョースポールからX-raidに移籍したペテランセルは、そのフランスチームとの契約が終了する9月末まではチームに合流することができず、デビューはやや遅れる模様となっている。

 これで2019年大会に挑むMINI X-raidは、レギュラーのホアン-ナニ・ロマを加えて、サインツ、デプレ、ペテランセルの豪華布陣で『ミニ・ジョン・ クーパー・ワークス・バギー』を投入。

 ナッサー・アル-アティア、ジニール・ドゥビリエのTOYOTA GAZOO Racing SA『トヨタ・ハイラックス・エボ4×4』との勝負に臨み、2012年から15年に達成した大会4連覇の再現を狙っている。

カルロス・サインツ獲得を希望していたTOYOTA GAZOO Racing SAは、引き続きナッサー・アル-アティア、ジニール・ドゥビリエの態勢で挑む
VW、プジョーなど所属マシンを必ず”ウイニングカー”としてきた優勝請負人の手腕が期待される

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