「ドライバーにとっても、エンジニアにとっても、そしてメカニックにとっても、非常に厳しいラリーだったが、過去2年間と比べると我々のクルマは大きく進化した」とチーム代表のトミ・マキネンは大会を総括する。
「冷却系に問題は起こらず、高いパフォーマンスも発揮できた。オット(タナク)は初めて選手権リーダーとなり、1番手スタートを初めて経験したが、冷静に対応し、素晴らしい走りをした。彼が置かれた状況を考えると、総合2位は最高の結果だと思うよ」
「クリス(ミーク)とヤリ-マティ(ラトバラ)はアンラッキーな面もあったが、最後まで戦い続け、選手権争いにおいて重要なポイントを獲得してくれた」
3月末に控える第4戦にもポイントリーダーとして臨むタナクは「このラリーはクルマにとっても、タイヤにとっても、そしてクルマの中で戦うドライバーにとっても、非常に過酷なイベントだった。しかし我々はうまくやったと思うし、ミスをすることも、問題に遭うこともなく走り切れてうれしく思う」と喜びを語っている。
「開幕3戦で3回表彰台に立つなど、ここまで良いシーズン序盤戦を過ごしているから、引き続きこの良い流れを保ちたいと思う」
総合5位に入ったミークは「14ポイントを獲得できたからポジティブな結果だといえるだろう。チームにとって、そしてマニュファクチャラー選手権にとって、本当に価値のあるラリーになったと思う」とコメント。
不運が続いたラトバラは「この週末は本当にいろいろなことが起きたので、次のラリーは平穏無事であることを願っている」と述べた。
2019年シーズンの第4戦は3月28~31日にかけて、フランス・コルシカ島で行われるツール・ド・コルス。地中海に浮かぶ島を舞台に争われるシーズン初のターマック(舗装路)イベントだ。
このツール・ド・コルスは険しい山岳地帯が戦いの舞台で、狭く曲がりくねった道が連続することから“1万コーナーのラリー”という異名を持つ。その特徴からドライバーにはミスの許されない精度の高いドライビングが求められる。


