チーム代表を務めるトミ・マキネンは「全体的には非常に良い1日」としながらも、「次戦のチリに向けて万全の準備を行ない、表彰台に返り咲きたい」と反撃を誓っている。

「クリス(ミーク)は朝のステージで本当に速かったが、残念ながら最終ステージで表彰台を逃してしまった」

「ヤリ-マティ(ラトバラ)も、素晴らしい走りだった。ただし、パワーステージの最後で運転がやや荒くなり、クルマが少し滑ってしまっていたね。それが、ベストタイムと5ポイントを逃した理由だ。それでも、今日の走りは本当に良かったと言える」

「今日はステージの路面がかなり乾き、滑りやすい状態だったから、1番手スタートのオット(タナク)ができることはあまりなかったと思う。我々としては、次戦のチリに向けて万全の準備を行ない、表彰台に返り咲きたいと思うよ」

 惜しくも表彰台に手が届かなかったミークは「パワーステージ(SS18)でも好調だっが、フィニッシュまで6kmの地点で、タイヤの空気圧低下を示す警告灯が点いた」とSS18での失速理由を説明する。

「ただし、なぜそうなったのか、まったく分からない。ベストを尽くしたけど、あのようなことも起こるんだ。ここ3戦は、いずれも最高の結果を狙えたはずだから、やはりフラストレーションが溜まるね」

「ヤリスWRCの運転はとても楽しく、今日のように完璧にはいかなくとも十分に楽しめた。自分がやるべきことをきちんとやり続ければ、きっと正しい方向に進むはずだよ」

ペースノートを確認するヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)
ペースノートを確認するヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)

 ミークに続く総合5位に入ったラトバラは「今季はここまで非常に厳しいラリーが続き、今回も金曜日は良くないスタートになってしまった。しかし、土曜日は少しずつ状況が良くなっていき、今日はようやく昨年の終わりのレベルまで(パフォーマンスを)戻せた」とコメント。

 総合8位とボーナスポイントが得られるパワーステージでの得点をあわせてドライバーズランキング3位に留まったタナクは「今週はトラブルに見舞われ、フラストレーションがかなり溜まった。パフォーマンスはとても良かったのに、結果が伴わなかったから、改善しなくてはならないことが山ほどあるよ。これからもベストを尽くして戦い、次のチリでは反撃に転じたい」としている。

 2019年シーズンのWRC第6戦は、今季からカレンダー入りを果たしたラリー・チリ。第5戦アルゼンチンと同じくグラベル(未舗装)を舞台とした1戦だが、中高速域のステージが大部分を占めるなど、アルゼンチンとは違うキャラクターを持つ1戦となる。

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