スパーク社によって共通パッケージとして供給されるこのオデッセイ21は、スタンダードパーツを用いた車両パッケージに加え、ウイリアムズ・アドバンスド・エンジニアリングによるバッテリーもその一部に含まれている。

 鋼管パイプフレームとなる車体とロールケージは、ニオブ鋼強化合金のチューブラーフレームとクラッシャブルストラクチャーで構成され、サマー&ウインターの両コンディションに向けたタイヤは、シリーズ創設パートナーのコンチネンタルによって供給される。

 リヤに搭載された2モーターによる最大出力は400kW(約550HP)で、最大勾配130%の路面においても1650kgの車体を約4.5秒で62mph(約100km/h)まで加速させることが可能となっている。

 2021年から予定されているシーズン1では、各チームが独自のパワートレイン開発を推進し、エンジンカバー、前後バンパー、サイドスカート、ライトなど車体の限られた分野で異なるマニュファクチャラーのボディワークを選択できる。

「我々の課題は、砂利、岩、泥、氷、雪、水、砂など、さまざまな路面や地形の変化に対応できる電動車両を設計・製造することだった」と語るのは、スパーク社のテクニカルディレクターを務めるテオフィル・グージン。

「このオデッセイ21はシーズン1でそのまま使用できるパッケージになっていて、WRC世界ラリー選手権のWRカーや、パリダカールのラリーレイド・プロトタイプカーなどを超えるパワーとトルクにより、とても印象的なパフォーマンスを有している。その数値は実に驚くべきものだ」

 またグージンの説明によれば、オデッセイ21に採用された940mm(37インチ)の大径オフロードタイヤは、これまでの2輪駆動マシンでも使用実績のないサイズで、これによりトラクション向上と、より最適なサスペンショントラベルが実現したという。

 2019年9月からの本格テストを経て、スパーク社は2020年3月までに12台のオデッセイ21を各チームに供給。その後、2020年中盤からグループテストが開始され、2021年開幕戦を前に参加12チームはシリーズ独自のフローティングパドックに集うことになる。

7月開催のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2019の会場でアンベイルイベントが催された
シリーズファウンダーのひとりであるアレハンドロ・アガグ。「過酷で多様な環境の中で最高の性能を発揮することができる」と初号機に自信を見せる

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