2020年WorldRXシーズンに向け、クリストファーソンはSTCCやスウェーデンの国内ラリー選手権でも活動母体としたファミリーチーム、KMS(クリストファーソン・モータースポーツ)からエントリー。『フォルクスワーゲン・ディーラーチーム・バウハウス(BAUHAUS)』として、父トミー・クリストファーソン代表のもとでカスタマー仕様のポロGTI RXスーパーカーをドライブする。
「現在のライバルたちに追いつくには数戦が必要だろう。僕の見立てでは、彼らは(自身が不在だった)この2019年の間にも大きく進歩を遂げたように見えるからね」と続けたクリストファーソン。
「でも、僕もラリーやツーリングカー・レースから多くを学んできた。それらのミックスこそ、このラリークロスという競技だからね。スパやアブダビのような新規トラックでの挑戦も楽しみにしている」
ヨハンの父であり、チーム代表を務めるトミー・クリストファーソンは、このKMSはプライベーターであり、2020年に直面するであろう課題を「充分認識している」と、シーズンへの決意を語った。
「世界選手権のレベルで家族チームを運営するのは、想像を絶することだ。そのシートにはダブル世界チャンピオンが座るというんだから、プレッシャーはなおさらだよ。だからこそ早い段階で良い結果を得て、シーズン後半の追加サポートの機会を得たいと考えている」と、全10戦へのエントリーを予定するトミー代表。
「このマシンの開発拠点は(ドイツの)ハノーヴァーではなく(地元スウェーデンの)アルビカで、VWモータースポーツのサービスを受けようとすれば有償になる。しかしVWとの仕事は常に特権的なもので、開発部門とともに仕事をし、将来的にその一翼を担えれば良いね」
「それにラリークロスは“電動化”方針に最適なフォーマットであり、モータースポーツを通じた開発ほど実効性のある方法は他にないだろう。我々が現在も恩恵を受けている自動車という製品は、これまでもそうして研究開発が進められてきたんだからね」


