イベント日程を集中させ、ロジスティックに関わるコストなどを圧縮するコンセプトを打ち出していた2021年のカレンダーだが、離島を中心に島しょ部で開催されるイベントでの渡航サポートは、シリーズ側より引き続き行われる予定だ。
「ここまでの真剣な努力にも関わらず、ERC初開催のラリー・セーラ・デ・ファフェ・フェルゲイラスと第55回を数えるアゾレス・ラリーの連続イベント構成を維持することは難しくなった。ただし、参戦チームが利用可能な後方支援は引き続き実施され、新たな開幕戦に指名したアゾレス・ラリーは、2021年のオープニングを飾るのにふさわしいホストとなるだろう」
この新開幕戦に関しては、ラリー・イソラズ・カナリアスの元の日程を引き継ぐことも重要なポイントだったという。
「この日付は、ポルトガルのASNや国内および地方選手権の空席として残されていたんだ。その日程を譲ってくれたラリー・イソラズ・カナリアスは、2020年にはCOVID-19によってもたらされたすべての制約にもかかわらず、昨年11月に素晴らしいシーズンフィナーレを成功させている。2021年にはさらに良いイベントになることを確信しているよ」
この変更に際して、併催クラスとして実施されるERCジュニア、アバルト・ラリー・カップ、クリオカップ・バイ・トックスポールWRTのスケジュールは、すべて日程変更に応じて調整され、各クラスごとの有効イベント数に変更は出ていない。
■ERCヨーロッパ・ラリー選手権 2021年改訂版カレンダー
Round | Date | Circuit |
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Rd.1 | 5月6~8日 | アゾレス・ラリー(グラベル) |
Rd.2 | 6月18~20日 | ラリー・ポーランド(グラベル) |
Rd.3 | 7月1~3日 | ラリー・リエパヤ(グラベル) |
Rd.4 | 7月23~25日 | ラリー・デ・ローマ・キャピタル(ターマック) |
Rd.5 | 8月27~29日 | バウム・チェコ・ラリー・ズリン(ターマック) |
Rd.6 | 9月24~26日 | ラリー・セーラ・デ・ファフェ・フェルゲイラス(グラベル) |
Rd.7 | 10月22~24日 | ラリー・ハンガリー(ターマック) |
Rd.7 | 11月18~20日 | ラリー・イソラズ・カナリアス(ターマック) |
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