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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2021.07.06 16:11

スバル 2021全日本ラリー第7戦ラリー・カムイ ラリーレポート

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ラリー/WRC | スバル 2021全日本ラリー第7戦ラリー・カムイ ラリーレポート

2021.07.04 - 全日本ラリー選手権第7戦『2021 ARKラリー・カムイ』

今季初のグラベルラリーでSUBARU勢が奮闘

 2021年の全日本ラリー選手権第7戦ARKラリー・カムイは、7月4日(日)の競技最終日を終え、SUBARU WRX STIの新井敏弘/田中直哉が2位、鎌田卓麻/松本優一が3位を獲得しました。勝利こそ逃したものの、今後のグラベルラリー2戦に向けたポジティブな要素を持ち帰ることもできた1戦といえます。

■新井敏弘、鎌田卓麻のふたりが表彰台を獲得

 ラリー最終日はSS7~12、初日とは異なる新たな3つのステージを2度走行する計6SSという構成。SS走行距離は初日よりも長い62.18kmに設定されました。特にSS9/12の“SCHUNK”は大会最長の15.23kmを誇り、路面もマッド、浮き砂利、簡易舗装と目まぐるしく変化するため、スタート前から各選手が勝負どころになると読んでいたステージです。今大会ではこのSS12が、まさに決戦の舞台となりました。

 この日は、前日トップの鎌田が先頭走者を務めます。しかし鎌田は、路面の浮き砂利に足を取られて思うようなスピードを発揮することができず、SS7で首位の座を勝田範彦/木村裕介(トヨタGRヤリス)に明け渡してしまうことに。続くSS8、SS9では新井がベストタイムを連発して、0.3秒という僅差ながらトップに立つことに成功。さらにサービスを挟んだSS10では、新井と勝田がまったく同じタイムをマークするなど、互いに一歩も譲らない真剣勝負が展開されました。

 しかし残るSS11、SS12を勝田が連続で制し、新井はわずか0.7秒およばずに2位でのフィニッシュとなりました。鎌田は首位から32.9秒の遅れで3位。SUBARU勢にとっては悔しい結果となってしまいましたが、グラベルラリーにおけるSUBARU WRX STIのポテンシャルを再確認することができたと言えるでしょう。

■新井敏弘「さらに進化を目指していきたいと思います」

 2位表彰台を獲得した新井は、「今回は勝田選手が速かったですね。最終日はトラブルもありませんでしたし、100%を超えて走って負けてしまったので仕方がありません。私たちのクルマも熟成は進んでいますが、まだ伸びしろは残されていると思います。SUBARUやSTIと相談して、さらに進化を目指していきたいと思います。今後はなんとか挽回して、2連勝できるように頑張りますので、応援よろしくお願いします」とコメント。3月の新城ラリー以来の完走・入賞に笑顔を見せました。

 2戦連続で3位に入った鎌田は、「先頭走者でしたので路面の掃除役になることは覚悟していたのですが、思いのほか、タイムロスが大きかったです。最後は駆動系にトラブルが出たり、スピンもあって遅れてしまいましたが、それでも2戦連続で3位に入ることができました。クルマにスピードがあることは分かりましたし、次の秋田に向けて、今回の状況を踏まえて準備を進めたいと思います」と最終日を振り返り、次戦に向けて車両の煮詰めを行うと語っています。

新井敏弘(富士スバル AMS WRX STI)
新井敏弘(富士スバル AMS WRX STI)
トップと僅差の2位となった新井敏弘/田中直哉組(富士スバル AMS WRX STI)
トップと僅差の2位となった新井敏弘/田中直哉組(富士スバル AMS WRX STI)

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