「ここは50年近く前にサーキットの建設を手伝い、そこで開催された最初のラリークロス・イベントで優勝を飾った、とても懐かしい思い出がたくさんある場所であり、そんなトラックとは真の連帯を感じているんだ」と、ラリークロス界の“聖地”の生みの親でもあることを明かしたエクルンド。

「私の家からもっとも近いサーキットではないかもしれないが、それは第二の家のようなものだ。非常に簡単に言えば、私にとってホーリエスこそがラリークロスなんだ」

 サイズ感とそのレイアウトゆえに「失敗を恐れる必要がなく」、ドライバーのエキサイティングで高品質なアクションを生み出し、人里離れた場所にあるこのトラックは観戦するファンにとっても「これ以上の場所はないだろうね」と続けたエクルンド。

「去年の夏、空の芝生の土手でレースをするのは奇妙な経験だったよ。ファンはこのトラックの魅力全体の非常に大きな部分を占めているからね。彼らの熱意は紛れもなく最上の雰囲気を作り出し、すべてを特別なものにする。今年はそんな観衆の前で走れることも楽しみなんだ」

 エクルンドの2021年FIA格式選手権参戦はこれが初となるが、彼の偉大なキャリアにとってこれが最後の出場になるかどうかは、意外な要因が鍵を握っているとかいないとか。「そう、私がまだレースに出ていることは妻には話していないからね。どうか内緒にしておいてくれよ?」

 7月23~24日のWorldRX開幕戦バルセロナでは、プジョー208WRXスーパーカーで参戦するケビン・ハンセンが勝利を飾ったWorldRXだが、今回エクルンドがエントリーする『Euro RX1』開幕戦にも、世界的カーター兼ラリーXノルディック王者であり、WorldRX最高峰クラスも経験するトーマス・ブリンテソン(フォルクスワーゲン・ポロGTI RXスーパーカー)や、同じくDAレーシングなどでWorldRXを戦ったジャン-バティスト・デュブール(プジョー208RXスーパーカー)、2017年EuroRX王者のアントン・マルクランド(フォルクスワーゲン・ポロGTI RXスーパーカー)、そして開幕戦ファイナリストのオールインクルーシブ・ミュニッヒ・モータースポーツ代表レネ・ミュニッヒ(セアト・イビーザRXスーパーカー)らが名を連ねている。

「私がまだレースに出ていることは妻には内緒なんだ」と、ちゃめっ気たっぷりに意気込むパー・エクルンド
WorldRX登録のRX1クラスには、現時点で10台のエントリーが確認されている

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