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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2022.03.23 18:00
更新日: 2022.03.23 20:57

スバル 2022全日本ラリー第1戦新城 ラリーレポート

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ラリー/WRC | スバル 2022全日本ラリー第1戦新城 ラリーレポート

2022.03.19
全日本ラリー選手権第1戦新城ラリー2022 supported by AICELLO Leg1

初日を終えて、難しい路面状況のなか鎌田卓麻が4番手

 2022年の全日本ラリー選手権第1戦新城ラリーは、3月19日(土)の競技初日を終えて、SUBARU WRX STIの鎌田卓麻/松本優一が4番手につけています。タイヤとセッティングが路面に合わなかった新井敏弘/田中直哉は6番手から上位を目指します。

■変化を続けるコンディションで健闘

 新城ラリーは、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、21年大会に続いて無観客での開催に。今大会では新ルートを設定したり、これまでのコースを逆に使うなどの新たな試みがなされました。スタート前日の18日(金)に降った雨が路面を濡らし、難しいコンディションとなることが予想されましたが、各選手ともスペシャルステージの情報を記したペースノートを入念にチェックし、SSへとスタートしていきます。

 SS1『雁峰北Rev.(12.75km)』では、スタート前に「SS数が少ないので、最初から全開で攻めなければなりません」と語っていた鎌田が2番手タイムをマークする好走を披露。ウエット路面用のタイヤをセレクトし、幸先の良いスタートを切りました。ところが続くSS2では、気温が上がったことと強い風が吹き荒れたため路面はあっという間にドライコンディションへと変化し、SUBARU勢は思うようにタイムを伸ばすことができず。鎌田、新井ともにサービスを挟んでドライ路面用にセットアップを変更し、この日最後のSSに臨みます。

 最終SSでも路面とタイヤのマッチングに苦戦を強いられた鎌田は6番手タイム、新井は7番手タイムにとどまり、初日を終えた段階で鎌田はJN1クラス4番手、新井はJN1クラス6番手という順位から最終日の挽回を目指します。

 なお、JN3クラスに出場している新型SUBARU BRZは、JN1クラスに食い込む速さを見せた竹内源樹/木村悟士が、クラス首位に立っています。

■鎌田卓麻「最終日はドライ路面での勝負になると思います」

 初日4番手につけた鎌田は「午前中の2SSはウェットコンディションで、タイヤもクルマも調子良く走ることができました。午後もそのままのセットアップで行ったところ、予想よりも路面が乾いてきてしまい、少しバランスを欠いてしまったという印象です」と、初日の走りを振り返りました。

 また、「SSの8割方が乾いていたので、明日はドライ路面の勝負になると思います。今日最後のサービスで、クルマとタイヤをドライ路面用に調整して走るので、今日とは違った展開にできると思います。クルマは滑りやすいコンディションでも安定したタイムを刻むことができたので、去年よりも戦闘力がかなりあると感じています」と、最終日に向けた意気込みとSUBARU WRX STIのポテンシャルについてコメントしています。

鎌田卓麻/松本優一組(WinmaX DLシムス WRX STI) 2022全日本ラリー第1戦新城
鎌田卓麻/松本優一組(WinmaX DLシムス WRX STI) 2022全日本ラリー第1戦新城

 初日6番手から上位を目指す新井は、「今日はタイヤとセッティングが路面に合っていなかったと思います。とくに雨の濡れている雁峰のステージは、かなり滑りやすくて難しかったですね。午後はドライタイヤで行けたら良かったのですが、セッティングがウェット向けのものだったので仕方ありませんね」と語っています。

 最終日に向けては「路面が完全にドライであれば、と思いますが、タイム差も少し離れてしまっているので、今後に向けたテストの意味も含めて、様子をみつつタイヤへの理解を深めていきたいです」と、挽回を図りつつ今後にもつながる走りを目指します。

 競技最終日の20日(日)は、SS4~SS6の3SS、SS距離31.16kmで争われます。SS4/5の『雁峰中Rev.(12.10km)』は鬱蒼とした森の中を走るため、乾いた部分と湿った部分など、路面状況への対応力が問われます。ポジションアップを目指すSUBARU勢の力走に応援をお願いいたします。


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