レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2022.03.23 18:00
更新日: 2022.03.23 20:57

スバル 2022全日本ラリー第1戦新城 ラリーレポート

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


ラリー/WRC | スバル 2022全日本ラリー第1戦新城 ラリーレポート

2022.03.20
全日本ラリー選手権第1戦新城ラリー2022 supported by AICELLO Leg2

ダスティなコンディションを走り切り、新井敏弘が4位

 2022年の全日本ラリー選手権第1戦新城ラリーは、3月20日(日)の競技最終日を終えて、SUBARU WRX STIの新井敏弘/田中直哉が4位を獲得しました。また、途中4番手につけていた鎌田卓麻/松本優一は、この日最初のSS4でコースアウトを喫し、リタイアでラリーを終えています。

■苦戦を強いられながらも奮闘を見せたSUBARU勢

 ラリー最終日は、『雁峰北 Rev.(12.10km)』を2回、『鬼久保(6.96km)』を1回走行するスケジュール。多くの選手は曲がりくねった雁峰北の方が勝負どころとにらんでいましたが、路面には薄くダストが乗り、滑りやすく難しいコンディションに。前日まで4番手につけていた鎌田は、この日最初のSS4でコースアウト。クルーふたりにも、SUBARU WRX STIにも大きなダメージはありませんでしたが、コースへの復帰は叶わず、ここでリタイアを決断することとなりました。
 
 一方の新井は、この日も路面とタイヤが思うようにマッチせず、このSSでスピン。マフラーにダメージを負い、タイムロスを余儀なくされます。しかし、その後に主催者は公式通知を発行。「主計測装置ならびに補助計測装置が作動しなかった」ためにSS4はキャンセルとなり、最終日はSS5とSS6での勝負となりました。

 続くSS5では、上位につけていた奴田原文雄/東駿吾(トヨタGRヤリス)がパンクを喫したため、新井はJN1クラスの4番手に浮上します。新井は最終SSを5番手タイムでまとめ、順位を守り切って2022年シーズンの開幕戦を4位で終えました。

 なお、JN3クラスでは竹内源樹/木村悟士が新型SUBARU BRZ(ZD8)での初優勝を達成しました。初日、竹内は好走を披露してJN3クラスの首位に。2日目には初日に築いたマージンを活かして逃げ切り、今季初勝利を獲得しています。

竹内源樹/木村悟士組(YH CUSCO 大阪冷研 BRZ) 2022全日本ラリー第1戦新城
竹内源樹/木村悟士組(YH CUSCO 大阪冷研 BRZ) 2022全日本ラリー第1戦新城

■新井敏弘「クルマをさらに軽く、さらに煮詰めていきたい」

 シーズン開幕戦を4位でスタートした新井は、「クルマのセッティングとタイヤがうまくマッチングせず、1日目でかなり遅れてしまいました。2日目はそこそこ良い手応えを得たのですが、ダスティな路面に足をすくわれて、遅れてしまいました。クルマはもっと軽量化もできますし、しなければならないと思っています。もう少しスピードを上げることはできると思っていますので、諦めずに頑張ります。次戦の唐津まであまり時間がありませんが、最終日の後半で使ったセットアップは悪くなかったので、さらに煮詰めていきたいです」と、意気込みを語っています。

 SS4でリタイアを余儀なくされてしまった鎌田は、「ペースノートの作りが甘く、左コーナーの奥で曲がり切れずにスポッと落ちてしまいました。自分自身にもコ・ドライバーの松本選手にもケガはありませんし、クルマにもダメージはありません。コースオフするまでのフィーリングは良く、クルマもよく曲がっていて、手応えもありました。テストの結果どおりで、非常に調子が良かっただけに残念な結果となってしまいました。次はこういったことが起こらないよう頑張ります」とコメント。次戦の唐津に向けて再起を図ります。

 次戦は4月1日~3日に開催される『ツール・ド・九州2022 in 唐津』です。佐賀県唐津市を拠点とした舗装路(ターマック)ラリーで、比較的中低速でテクニカルなステージがSUBARU勢を待ち受けます。今回の結果を糧に、上位を目指すSUBARU勢の奮闘に応援をよろしくお願いいたします。


関連のニュース