「過去数年間の困難な状況でファンを遠ざけた後、こうしてふたたび皆に会えるのをとてもうれしく思うよ。シリーズやイベントに参加するときは適切にやりたいと思っているし、EKSのアウディS1を使用すれば、これに関してはすべて正しい準備をしてクリアだと感じられる」

「僕も実際に2018年と2019年にドライブしているし、昨季はスウェーデンの男(ヨハン・クリストファーソン)が世界王者になっている。今も強力なパッケージであることは明らかだ。このアウディS1ではまだ、僕はスウェーデンとノルウェーで勝てていないから、今回がそのチャンスになれば良いね」

 今からちょうど7カ月前、そのアウディS1で自身4度目のワールドチャンピオンに輝いたクリストファーソンは、2022年電動化初年度のRX1eクラスに向け、すでに家族経営のクリストファーソン・モータースポーツ(KMS)に戻って戦うことを決めているが、7月のスウェーデンで実施される電動シリーズの『正式ラウンチ』を経て、同月末のドイツ・ニュルブルクリンクでチャンピオンシップが本格始動するのを前に、地元戦では“肩慣らし”的に、内燃機関モデルでのEuroRX1参戦を決めた。

「たくさん競争すればするほど、あらゆる競争に強くなるだろう。そして、たくさん勝てば勝つほど、勝ち方がうまくなるのも当然さ」と語った33歳のクリストファーソン。

「僕らは完璧を期すため、チームのメカニックやサプライヤーと協力して、クルマからすべての性能を引き出せるよう懸命に準備を進めてきた。これまでのところ、結果はとても良好だ。地元で次の勝利を獲得できるよう期待していてほしい」

 そのクリストファーソンは、この“マジック・ウイークエンド”の週末にフォルクスワーゲンディーラー・チーム・バウハウスからエントリーし、EuroRX1を戦う若手グスタフ・ベリストロームの僚友を務める。チーム代表でヨハンの父でもあるトミー・クリストファーソンも、電動化の準備と並行してポロを走らせることを「楽しみにしている」と語った。

「我々はあらゆる面で一生懸命に働いており、忙しくはあるけれど本当にエキサイティングな時代だね」と続けたトミー代表。「自宅兼ワークショップでは好きなだけ準備することができるが、激しい競争の環境に入って初めて、すべてがどのように進んでいるかを実際に把握できるだろう。地元でのEuroRX1の準備と並行し、世界選手権に向けた新車の製造も進行中だ。KMSもしばらくは忙しい状態が続きそうだね」

 これにより、スウェーデンでのEuroRX1には2度のタイトル獲得経験者でもあるアントン・マルクランドを筆頭に、バッケルド、クリストファーソン、そして強豪ヘドストロム・モータースポーツの招待でヒョンデi20 RXスーパーカーのステアリングを握るオリバー・ソルベルグらが相見える。

電動化初年度を前に地元の”聖地”ホーリエス戦で内燃機関搭載の愛機フォルクスワーゲン・ポロGTIをドライブする”絶対王者”ヨハン・クリストファーソン
「たくさん競争すればするほど、あらゆる競争に強くなるだろう。そして、たくさん勝てば勝つほど、勝ち方が上手くなるのも当然さ」と語った33歳のクリストファーソン

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