2023年シーズンのオープニングステージとなったデイ1のSS1で4番手タイムを記録するも、続くSS2でハンドブレーキのトラブルにより大きく遅れ総合9番手に後退した勝田は、このデイ2でステージ4番手タイムを4回記録する力走をみせた。その結果、昨年はチームメイトのひとりだったエサペッカ・ラッピ(ヒョンデi20 Nラリー1)らを交わし、総合7位まで順位を挽回している。

「全体的にとても良い一日だった。トヨタGRヤリス・ラリー1は、ここまで全ステージでベストタイムを記録するなどパフォーマンスは非常に高く、ドライバーたちも素晴らしい速さを見せてくれている」と語るのは、TOYOTA GAZOO Racing WRTのヤリ-マティ・ラトバラ代表。

「フルデイの初日を戦い終えて首位に立ち、4人のドライバー全員が良いペースで走っているので、とても満足できる状況だ」

「上位はもっと接近戦になるのではないかと予想していたが、セブ(セバスチャン・オジエ)が大きなアドバンテージを築き、カッレ(・ロバンペラ)もとてもいい仕事をしてくれている」

「エルフィン(・エバンス)もクルマに対するフィーリングはとても良く、速さもあったが、残念ながら今朝は少しタイムを失ってしまった。明日はさらに長い一日になるが、今日と同じように戦い続けられることを願っている」

 そのデイ3は、サービスパークの西北に広がるフランス南部の山岳地帯で3本のステージを各2回走行するアイテナリーとなっている。デイ3もまたデイ2と同様にミッドデイサービスが設定されず、午前中の走行を終えた選手たちは、ピュジェ-テニエのタイヤフィッティングゾーンでのタイヤ交換と簡単な整備作業のみで午後の3本のステージを再走することになる。

 計6本のSSの合計距離は111.78kmと3日間で最長。リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は687.23kmだ。

総合7番手に順位を上げた勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2023年WRC第1戦ラリー・モンテカルロ
総合7番手に順位を上げた勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2023年WRC第1戦ラリー・モンテカルロ
ピュジェ-テニエのタイヤフィッティングゾーン
ピュジェ-テニエのタイヤフィッティングゾーン

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