21日(土)のデイ3はややペースが落ちたがそれでも総合6番手に順位を上げ、迎えた最終日のデイ4は3本目のSS17で今大会最高位となる2番手タイムを記録。その時点で、総合5番手につけるオット・タナク(フォード・プーマ・ラリー1)とのギャップは0.1秒となった。

 勝田は逆転を期し集中力を高めて最終ステージに臨む。しかし、クルマのコントロールを失い左リヤを岩壁に接触させてしまう。これにより大幅にタイムを失ってしまったが幸いにもフィニッシュまで辿り着くとができ、また総合7番手につけていたダニ・ソルド(ヒョンデi20 Nラリー1)に対し大きなリードを築いていたため、ポジションを維持して開幕戦を総合6位で走破。ドライバーズ選手権ポイントを獲得した。

●勝田貴元

「このラリーを走りきり、シーズンの初戦でポイントを獲得することができてうれしいです。例年と比べると今年のラリー・モンテカルロは路面のコンディションが安定していましたし、金曜日のステージのようにグリップレベルが高いステージではクルマに自信を持ち、リラックスして走れるようになったと感じました」

「土曜日はコーナーのインカットが多く、路面に多くのダートが出ていたので、僕にとってはかなりトリッキーに感じました。リスクを冒さなければならないところで、少し安全方向に振った走りをしていたかもしれません。そこはまだ改善しなければならない部分ですが、多くを学ぶことができました」

「日曜日は最後のステージでプッシュしたかったのですが、何かが起きて岩壁に当たってしまいました。幸いにも完走することはできたので、もし次回同じような状況になったら、最後まで攻め続けたいと思います」

●ユホ・ハンニネン(インストラクター)

「貴元にとって過去最高のラリー・モンテカルロになったことは間違いない。コンディションは今までのモンテカルロほどは難しくなかったが、ターマックラリーで過去一番の走りを、このクルマでできたのは良かった。彼はクルマの挙動にも満足しているようなので、それは今後のラリーに向けていい兆候だ」

「次のターマックラリーである(第4戦)クロアチアもコーナーのインカットが多く、ダートが路面に出やすいなど今回と同じようなコンディションになる可能性が高いので、セットアップやペースノート、私が彼のグラベルクルーとして作成したマーキングなど、今週末に収集したすべての情報をクロアチア前に分析することが、より良い戦いをするために役立つと思う」

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