自身初めてチームのマニュファクチャラーズポイント獲得ドライバーとして出場している勝田は、デイ2オープニングのSS2でステージ4番手タイムを、SS3では3番手タイムを刻み総合5番手にポジションを上げた。さらに、デイ2最長となる全長25.81kmのSS4では今季初のベストタイムを記録してみせる。

 しかし、午後の再走ステージ1本目のSS5でコーナリングラインが乱れ、ハイスピードでスノーバンクにヒットして転倒。このアクシデントにより車両に大きなダメージを受けてしまう。勝田組は50秒ほどタイムを失いながら何とかSS5を走りきったものの、フロントに搭載されているラジエーターも破損していたため、続くSS6の途中でクルマを停めデイリタイアを余儀なくされた。チームはサービスパークでクルマの修理を行い、明日のデイ3での再出走を予定している。

「予想していたよりも少しタフな一日だったが、まだ何も終わってはいない」と語るのは、チームを指揮するヤリ-マティ・ラトバラ代表。

「昨年よりも厳しいコンディションのなか、1番手走者のカッレ(・ロバンペラ)が苦戦することは予想できていた。通常、スノーステージでは1回目の走行は大丈夫だったとしても、2回目は深く幅の狭い轍が刻まれるため、難しくなるんだ。今日のようなコンディションで、カッレがあれ以上いい走りをすることは不可能だったと思う」

「エルフィン(・エバンス)は午前中あまり調子が良くなかったが、ミッドデイサービスでエンジニアと一緒にベターなセットアップを見つけたことで、午後はポジティブな方向に進んだ。(勝田)貴元はこれまでで最高のパフォーマンスを見せていたが、トリッキーなステージでコースアウトしてしまい、非常に残念だ」

「明日、我々に速さがあって、その上でタイヤマネージメントがうまくできたならば、状況が変わる可能性はある。表彰台を獲得できるかもしれないし、少し運が良ければ、さらに良い結果を得られるかもしれない」

 そのデイ3が行われる11日(土)は、サービスパークの北側で3本のステージをミッドデイサービスを挟んで各2回走行する。オープニングのSS9と再走ステージとなるSS12“ノルビー”は新登場のステージだ。デイ3はSS9~15までの計7本で争われ、その合計距離は126.22kmと4日間で最長。リエゾン(移動区間)を含めた一日の総走行距離は468.50kmとなっている。

フルスノーラリーである『ラリー・スウェーデン』では、300本以上の金属鋲が打ち決まれたスタッドタイヤ(ピレリ・ソットゼロ)を使用する
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勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2023年WRC第2戦ラリー・スウェーデン
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