レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2023.02.12 21:55
更新日: 2023.02.12 22:51

オット・タナク移籍後初優勝。Mスポーツに1年ぶりの勝利をもたらす/WRC第2戦スウェーデン

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


ラリー/WRC | オット・タナク移籍後初優勝。Mスポーツに1年ぶりの勝利をもたらす/WRC第2戦スウェーデン

 タナクとブリーンがラリーの序盤から優勝争いを繰り広げるなか、総合3番手には氷雪上ラリーを得意とするエサペッカ・ラッピ(ヒョンデ)がつけていた。しかし、ラッピの移籍後初表彰台はSS13でのスタックで夢と消えることに。

 代わって、序盤戦は路面コンディションに苦しめられたカッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)と、ティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)がこのポジションを争うこととなった。デイ3のSS14終了時に同タイムで並んだ両名。翌SS15で抜け出したのはヒョンデのエースだった。

 3.8秒のリードで最終日に入っていったヌービルは、SS16を制したロバンペラに1.1秒差に迫られるが翌SS17ではステージウインをやり返し7.1秒差にギャップを拡げる。迎えた最終SS18では左の直角コーナーでアウト側にはらみスノーバンクにヒットする場面も見られたが、大事には至らず6番手でフィニッシュ。直前に築いた貯金を活用し、ディフェンディングチャンピオンを5.1秒差で振り切って表彰台の一角を確保してみせた。

 これはトヨタ勢が今戦で表彰台を逃したことを意味し、大会連覇を狙ったロバンペラは4位、チームメイトのエルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)は総合5位という結果に終わっている。
 
 また、デイ2のアクシデント後、デイ3から再出走し最終パワーステージでのボーナスポイント獲得を目指していた勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)だったが、直前のSS17走行後リタイアに。エンジントラブルが出走中止の原因とされている。

■オリバー・ソルベルグ、母国でWRC2クラス優勝

 総合6位入賞を果たしたピエール-ルイ・ルーベ(フォード・プーマ・ラリー1)は、最終SS18の最中にエンジントラブルが発生した。このため彼はステージ途中で一度停車し、最後はプラグイン・ハイブリッドシステムを用いたEVモードでクルマをフィニッシュまで運んでいる。

 総合7位は前日のスタックで7分以上の後れを取ったラッピ。総合8位はオリバー・ソルベルグ(シュコダ・ファビアRSラリー2)だ。スウェーデン国籍を持つ彼は、オーレ・クリスチャン・ベイビー(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5)を下しWRC2クラスで母国優勝を飾った。同クラス3位はサミ・パヤリ(シュコダ・ファビアRSラリー2)で、総合では10位に入っている。

 WRCの次戦第3戦『ラリー・メキシコ』は、3月16~19日に開催される予定だ。

エンジントラブルのため最終SS18をEVモードでフィニッシュしたピエール-ルイ・ルーベ(フォード・プーマ・ラリー1) 2023年WRC第2戦ラリー・スウェーデン
エンジントラブルのため最終SS18をEVモードでフィニッシュしたピエール-ルイ・ルーベ(フォード・プーマ・ラリー1) 2023年WRC第2戦ラリー・スウェーデン
2戦連続で3位表彰台を獲得したティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1) 2023年WRC第2戦ラリー・スウェーデン
2戦連続で3位表彰台を獲得したティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1) 2023年WRC第2戦ラリー・スウェーデン
総合4位でフィニッシュしたカッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2023年WRC第2戦ラリー・スウェーデン
総合4位でフィニッシュしたカッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2023年WRC第2戦ラリー・スウェーデン
WRC2クラスで優勝したオリバー・ソルベルグ(シュコダ・ファビアRSラリー2) 2023年WRC第2戦ラリー・スウェーデン
WRC2クラスで優勝したオリバー・ソルベルグ(シュコダ・ファビアRSラリー2) 2023年WRC第2戦ラリー・スウェーデン
優勝トロフィーを掲げるオット・タナクとマルティン・ヤルヴェオヤ(フォード・プーマ・ラリー1) 2023年WRC第2戦ラリー・スウェーデンの表彰式
優勝トロフィーを掲げるオット・タナクとマルティン・ヤルヴェオヤ(フォード・プーマ・ラリー1) 2023年WRC第2戦ラリー・スウェーデンの表彰式


関連のニュース