「これまでの経験を活かして、例年以上に強くなって戻ってくることができると確信している。何よりミカエラが次のシーズンに向け、僕の側にいてくれることはさらなるモチベーションだ。彼女はトラックの内外で素晴らしい人物であり、その成長と仕事への意欲に本当に感銘を受けているからね」

 僚友にそう言及されたコチュリンスキーは、昨季RXRへの合流以前にジェンソン・バトン率いるJBXEからシリーズに参戦。初年度はランキング3位を記録していた。

「昨年RXRに加入できたことは、私にとって夢の実現だった」と応じたコチュリンスキー。

「ヨハンとチームから多くのことを学んだし、また新たなシーズンに戻ってくることができて最高よ」

 そのチームメイトと同じくラリークロスでキャリアをスタートさせた後、2014 年にドイツの『フォルクスワーゲン・シロッコRカップ』で勝利した最初の女性となった彼女は、同じくADACのGTマスターズでGT3の経験も積んだのち、わずか4年後にSTCCのレースでも勝利。ここでもシリーズの歴史において勝利を飾った最初の女性ドライバーとして名を刻んだ。

 最後のSTCCフル参戦となった2021年には、年間4勝を挙げてランキング2位を記録したコチュリンスキーだが、昨季はエクストリームEでの活動に加え、中東で開催された女性限定ラリーシリーズの『ラリー・ジャミール』や、地元の『ポルシェ・スプリント・チャレンジ・スカンジナビア』を制し、北米からグローバル展開する『ナイトロ・ラリークロス(NitroRX)』のNRXネクストクラスでも3位を獲得している。

「ステアリングを握り、持てる力をすべて出し切るのが待ち切れない。エクストリームEの“シーズン3”もエピックなシーズンになるでしょうね!」

 そんな彼女はシリーズ創設パートナーであるコンチネンタルタイヤのテストドライバーも継続し、電動ワンメイク車両オデッセイ“e-SUV”用『クロスコンタクト』の開発を引き続き支援する計画だ。

「昨年RXRに加入できたことは、私にとって夢の実現だった」と応じたミカエラ-アーリン・コチュリンスキー
「昨年RXRに加入できたことは、私にとって夢の実現だった」と応じたミカエラ-アーリン・コチュリンスキー
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