更新日: 2023.03.20 12:26
トヨタ、1-3フィニッシュで大会連覇達成。オジエがWRCメキシコで通算7勝目「完璧な週末だった」
乾いたグラベルステージでは不利となる早い出走順により、デイ2で首位オジエに1分近い遅れをとったロバンペラは、デイ3終了時点で総合4番手まで順位を挽回した。シリーズの現王者は最終日の目標をパワーステージに定め、SS23でフルアタックを敢行する。
ロバンペラの駆るトヨタGRヤリス・ラリー1はコーナーで走行ラインがワイドになり、リヤスポイラーにダメージを負うも、ステージ4番手タイムを記録し総合4位でフィニッシュ。選手権ポイントとともにボーナスの2ポイントを獲得してみせた。
TGR WRCチャレンジプログラムから、ラリー・メキシコに初参戦した勝田は、デイ2でのデイリタイアを経てデイ3で再出走した後、デイ4の4本のステージを確実に走り切って総合23位でラリーを完走している。
チームを指揮するヤリ-マティ・ラトバラ代表は「驚くべき結果だ」と今戦を振りかえった。
「2022年は、このような暑くて路面が荒れているグラベルラリーではペースが上がらず、チームの誰もがここメキシコでどうなるのか確信を持てずにいた」
「しかし、このイベントの前に開発エンジニアが行ったすべての作業が状況を一変させ、ラリーで勝ち、パワーステージを制することができるクルマになったんだ。本当にうれしいし、チームを誇りに思う」
「最終ステージでは多くの感動があり、セブ(セバスチャン・オジエ)がステージを制したのは信じられないようなことだった。エルフィン(・エバンス)は最後の最後で少しアンラッキーだったが、ふたたび表彰台に上れたことは今後に向けて大きな自信になるだろう」
「また、カッレ(・ロバンペラ)もチャンピオンシップとポイントのことを考えていい仕事をしたと思う」
TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチームが挑む次戦は、4月20日から23日にかけて、クロアチアの首都ザグレブを中心に開催される『クロアチア・ラリー』だ。2021年に初めてWRCとして開催された同イベントは、今年で3年目を迎える。ステージの路面はターマック(舗装路)だが、多くの箇所でインカット走行によって砂や泥がコース上に掻き出されれることによりグリップレベルが低下するため、難しいラリーとなることで知られている。