「チームで働いているメンバーを全員知っているし、すべてが自分の手にあるからコントロールが楽になった。（セット・プロモーションのオーナーである）ユッシ・ピノマキと緊密に連携しているし、彼は素晴らしい能力の持ち主だ」と続けるニクラス。

「彼はレースでスポッターの役割も担うので、今季は準決勝止まりではなく毎戦決勝に進むことを目標にしたい」

　チームGRXのオーナーでニクラスの父親でもあるマーカス・グロンホルムも、息子の戦いについて前向きな展望を語った。

「今季の我々はニューカーを手にしている。以前、ケン・ブロックが使用したフィエスタそのものだけどね。今はMスポーツのファクトリーで準備をしていて、2週間後にはテストを始められると思う」

「去年までニクラスにとって難しかったのは、ルーキーとして世界選手権にダイレクトに挑戦したから。でも今はトラックを知っていて、冬場に昨年型マシンでの走り込みも行ってきたので、少しは楽になるはず」

「フィエスタRXスーパーカーは、とくにエンジン側でいくつかの変更を施して、戦闘力を向上させている。今季のWorldRXはとてもコンペティティブだろうけど、良い成績を上げることはできると思うよ」

　シリーズは3月3日に17年シーズンのエントリーリストを発表。既報のとおり、フォルクスワーゲン、アウディスポーツ、プジョースポールなど、マニュファクチャラー支援を受けるワークスチームがずらりとそろっている。

■2017年　世界ラリークロス選手権エントリーリスト