SS4でぬかるみにスタックしステージから退いたサンガー組は、明けた18日に競技に復帰。このレグ5は前日の鬱憤を晴らすかのように力走を見せ、ステージ2番手となった108号車トヨタ・ハイラックスレボ(ネクスター・レスト・クラブ)に2分24秒差をつける堂々のトップタイムをマークした。これにより総合順位も32番手に浮上している。
チームを率いる元ダカールラリー2連覇の“レジェンド”増岡浩総監督は、レグ5を終えて次のように語った。
「あとは最終日を残すだけになりました。今日もハイスピード、かつ悪い路面が続くコースでクルマにも相当ストレスは入ったのですが、我々のドライバーは、3台がベストな状態で走っています」
「チャヤポン(ヨーター)選手は総合3番手を維持しています。このまま最終日も走り切ってもらいたいですね。ラリーはゴールラインを切るまでは分かりません。最後まで全力で頑張ります」
既報のとおり、チーム三菱ラリーアートは今季のAXCRのサポートカーに『ミツビシ・デリカD:5』を採用している。新型トライトンについて「クルマの信頼性や耐久性も、充分確認できました」と語った増岡総監督は、わざわざ日本から持ち込んだ特別仕様の“監督車”にも太鼓判を押した。
「今年はサポートカーとして、日本からデリカD:5を4台持ち込みましたが、荒れた路面でも、快適に速く移動できるので大活躍してくれています。まさにこのラリーのサポートカーにふさわしいと思います」
8月13日(日)に開幕したラリーの最終日となる19日(土)のレグ6では全長51.96kmの短いステージが設定されている。このSS6は競技4日目に使用されたSS4の後半部分と一部を共有しており、終盤から別のコースをとる設定となっている。ラリーのセレモニアルフィニッシュは世界遺産であるヒンドゥー寺院の遺跡群、プラーサート・ワット・プーで実施される予定だ。



