投稿日: 2024.09.24 17:01
『交換なしで700km』の高性能。極寒から砂漠までを1スペックで支えるLMGT3“初年度”グッドイヤーの技術力
Keisuke Koga
従来のLMGTEに置き換わる形で、今シーズンからWEC(世界耐久選手権)に導入されたLMGT3では、9つのマニュファクチャラーの多種多様なクルマがしのぎを削っている。毎戦非常に激しい戦いが繰り広げられているが、その足もとを、グッドイヤーはシングルタイヤサプライヤーとして支えている。
昨年まではLMP2にタイヤを供給してきたが、LMGT3はそれ以上に大きなチャレンジであると、グッドイヤーの耐久レースプロジェクトマネージャーを務めるマイク・マクレガーは述べる。
「LMGT3用タイヤの開発は、我々にとってLMP2用タイヤの開発以上に大きな挑戦であり、はるかに厳格な開発プログラムが求められました。LMGT3には9メーカーものクルマが参戦し、それぞれ重量配分、重心高、空力バランス、構造などが大きく違うからです。ポルシェはリヤに、フェラーリはミッドに、BMWはフロントにエンジンを搭載しています。ベース車がスポーツカーであるか、ツーリングカーであるかの違いも大きな課題であり、すべての要素を考慮しながら開発を進めるのは本当に大変でした」