またボーメニルは、今回の改修でポルシェカーブでマシンがコースオフし、ウォールにヒットする場合、これまでよりも衝突する角度が浅くなったと説明している。

 昨年よりもウォールが奥に移動し、その手前には広いランオフエリアが追加されたため、コルベットコーナーでは、コーナーをショートカットすることも不可能ではない。

 ボーメニルは、トラックリミットを厳格に運用してショートカットを阻止する考えを示したほか、ドライバー陣もコーナーにオフキャンバーがついていることから、ショートカットは難しいと示唆している。

フォードシケイン手前のストレート区間にあるウォールも角度が修正されている
フォードシケイン手前のストレート区間にあるウォールも角度が修正されている

 このポルシェカーブのほかに、フォードシケイン手前にあるストレート区間のウォールも角度が変更された。この対応は2015年に起きたロアルド・ゲーテのクラッシュを受けてのもの。

 ゲーテは決勝レース中、ポルシェ919ハイブリッドを操るニコ・ヒュルケンベルグに追突され、この場所でクラッシュ。このアクシデントで背中を負傷している。

試験導入されたコーナーマーカー“フロッピー”
試験導入されたコーナーマーカー“フロッピー”

 またテストデーでは、トラックリミット違反を減らすために“フロッピー”とも呼ばれるコーナーマーカーも試験導入された。

 このフロッピーにはスプリングが取り付けられているが、テストデーではマシンが接触すると、フロッピーが起き上がらなくなる不具合が起きた。ボーメニルは、これは試験導入直前に施した改修が原因だとして、レースまでには改善されるとしている。

「直前になって、フロッピーの高さを40cmにしようとしたんだが、そのせいで充分な深さで埋めることができなかったんだ。レースまでには対策が行われる」

 2017年、ル・マン-ブガッティ・サーキットは再舗装が行われ、フォードシケイン後半から、森のエスまでの区間は新舗装となっている。

本日のレースクイーン

奥西はつみおくにしはつみ
2025年 / スーパー耐久
AutoLabo Lady
  • auto sport ch by autosport web

    FORMATION LAP Produced by autosport

    トランポドライバーの超絶技【最難関は最初にやってくる】FORMATION LAP Produced by auto sport

  • auto sport

    auto sport 2026年1月号 No.1615

    ネクスト・フォーミュラ 2026
    F1からカートまで
    “次世代シングルシーター”に胸騒ぎ

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円