■スポット参戦ならではの日本勢の苦戦

 そんな日本初開催のBGTAだが、レース1はアウディ・ホンコンのマーチー・リー/ショーン・ソン・ウェイ・ファン組5号車アウディR8 LMSが優勝。レース2では、グループMレーシングのハンター・アボット/マキシミリアン・ゴッツ組999号車メルセデスベンツAMG GT3が優勝を飾った。いずれも香港のチームで、5号車アウディは両者とも香港のドライバーだ。

 今回の鈴鹿ラウンドには、4組の日本人ドライバーコンビのチームが参加。ただ、4チームともトップを争うことはなく、レース1ではARN RACINGの28号車フェラーリ(永井宏明/佐々木孝太)が6位、レース2ではCarGuy Racingの777号車ランボルギーニ・ウラカンGT3(木村武史/ケイ・コッツォリーノ)が12位で日本勢最上位となった。

 ライブで、そして現地で観戦したファンにとっては、アジアを中心に世界からやってきた猛者たちを、アジアのモータースポーツ界をリードする存在である日本勢が迎え撃ち、日本のモータースポーツの聖地で好勝負を演じるという構図が最も盛り上がったはずだが、残念ながらARN RACINGがクラス表彰台にこそ上がったものの、そういう展開にはならなかった。

 では、実際に日本チームの上位進出を阻んでいたものはなんだったのか。スポット参戦チームに対する7秒のピットストップタイムペナルティと、BGTAで使用されているピレリタイヤが大きなポイントだろう。

 BGTAでは、シリーズ参戦しているチーム以外はピットストップ時に7秒余分にかけなければならない。7秒をコース上で取り戻すのはなかなか困難なのはモータースポーツファンならすぐに分かるだろう。これはシリーズ参戦組を大切にするための施策なので仕方のない部分はあるが、スポット組にとっては少々厳しいレギュレーションと言える。

日本勢最上位となったARN RACINGのフェラーリ
日本勢最上位となったARN RACINGのフェラーリ
CarGuy Racingのランボルギーニ・ウラカン
CarGuy Racingのランボルギーニ・ウラカン
D'station Racingの47号車ポルシェ911 GT3 R
D’station Racingの47号車ポルシェ911 GT3 R
KCMGのアウディR8 LMS
KCMGのアウディR8 LMS

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