ブランパンGTエンデュランスではナタナエル・バセロン、ステファン・リケルミとタッグを組んだが、不運も重なりポイント圏内でフィニッシュしたのは最終戦の1回のみ。ランキングも28位だった。

ブランパンGTエンデュランスカップでは不運が重なり、ランキングでは低迷
ブランパンGTエンデュランスカップでは不運が重なり、ランキングでは低迷

 トレルイエは「これまでモータースポーツに運は関係ないと思ってきたし、今も考えは変わっていない。ただ、もし運が勝敗を分けるのだとすれば、今年はまったく恵まれなかった」とデビューイヤーを振り返る。

「本当に多くの問題が起きたんだ。例えば(エンデュランス初戦の)モンツァではABSをオンにし忘れたライバル車にナタナエルが激突された。その影響でマシンが以前の状態と変わってしまい、絶対的な自信を持つことができなくなってしまったよ」

「初めて遭遇するシチュエーションだったし、冷静さを失う場面があったのも事実だ。ただ、本当の意味で優秀なドライバーは速さだけじゃなく、チームの士気も高める能力も必要なんだ。その面では、いい雰囲気を作り出せたと思うよ」

「来年も継続して参戦するとなれば、序盤からパフォーマンスを発揮できると思う。今年のミスから多くのことを学んだし、正しい方向に進み始めているからね。今年は3人にとって学習の1年だったけど、それも終わりだ」

 2017年シーズンを振り返ったトレルイエは、具体的な活動先については未定としたものの、2018年も継続参戦するべきとの考えを明かした。

 また、WECのLMP1クラスをはじめラリークロスやラリーレイドなど、さまざまなカテゴリーでの活動に向けて交渉中であるとし、引き続きアウディファミリーに留まる意向も示している。

「ようやく風向きが変わり始めたのに、ここで立ち止まるなんて間違っていると思うんだ。イタリアGTでは表彰台を獲得したし、ブランパンGTでもマシンに満足できない状況でトップ10入りを果たした」

「この1年で僕たちは確実に強くなった。反撃の準備は整っているよ」

 なお、トレルイエは2018年シーズン開幕に先立ち、12月に開幕する氷上レース『アンドロス・トロフィー』に今年も参戦することも発表した。

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