「2013年以降このデイトナで思う存分レースを戦えていなかったので新体制となった今年はなんとかしたいと思っていた」と語るのはマツダ・モータースポーツのジョン・ドゥーナン代表。
「しかし、今季のデイトナは期待通りの結果が出せないばかりか、これまでにないようなあらゆる種類のトラブルが次々に発生した。ここデイトナで9日間、セブリングで3日間、ヨーロッパで2日間テストを実施したにも関わらず駆動系、電気系、タイヤとさまざまトラブルが起きてしまったんだ」
一方、ポジティプな要素もたくさんあったというドゥーナンは「2018年型のマシンは明らかに速くなり、我々が築いたレースペースはトップレベルのものだった」と改良型マシンのレースペースに自信を覗かせた。
2018年からチームに加わることとなったジャービスもまた進化したマシンのポテンシャルについて「去年のマシンから3~4秒もラップタイムが速くなるなんて、驚いたよ」とその進化の度合いに感銘を受けている。
リタイアという結果に終わったマツダでの初陣は「とてもタフなレースだった」と振り返ったジャービス。
「僕たちのクルマは確かにスピードを手に入れたが、残念ながら信頼性が完璧ではなかったんだ。これから改善するため実施しなければならないことはたくさんあると思う。しかし、このチームならそれをやってくれると信じているよ」と語った。
2年連続で2台のマシンがリタイアするという厳しい結果に終わったマツダ。約2カ月後の3月14~17日にセブリングで行われる12時間レースでは今季初の完走を目指すとともにドゥーナン氏が掲げる“勝利”“ポディウム”の獲得を狙う。

