また、日本人ドライバーとして初めて日本車でル・マンの総合優勝を成し遂げた8号車トヨタTS050ハイブリッドの一貴は「ル・マンでの勝利の後、信じられないような数週間を過ごしました。多くの祝福やメッセージを頂き、本当に感謝しています」とコメント。
「まだ気持ちは高揚していますが、照準を切り替え、シルバーストンで強力なパフォーマンスをお見せできるよう集中します。再舗装されたことで、シルバーストンのトラック特性がどのように変わったのかもとても楽しみですし、このレースからハイダウンフォース空力パッケージを使うことになるので、予選や決勝へ向けての準備で、練習走行から忙しくなるでしょう」
一貴の僚友で、7月のF1イギリスグランプリで再舗装後のシルバーストンを走行しているアロンソは、自らの経験がチームの助けになればいいと語る。
「何週間かのインターバルを経て、ふたたびトヨタTS050ハイブリッドでレースを戦えるのを楽しみにしています。もちろん、その間も僕はとても忙しく過ごしてきたし、チームもシルバーストンへの準備のために同様だったというのは知っているよ」
「ル・マンとは異なり、シルバーストンはとてもよく知っているサーキットのひとつだ。また、僕はすでに再舗装されたトラックを経験しているから、その知見がチームの助けになればと思っているんだ。これまでのところ、僕たちは開幕戦から完璧といえるシーズンを過ごしてきているから、今週末もこの流れを継続していきたいね」
一方、2戦続けて総合2位となっている7号車トヨタTS050ハイブリッドの可夢偉は「シルバーストンは高速サーキットで、レースを戦うのが楽しいサーキットなので今週末を楽しみにしています」と第3戦を心待ちにしている様子。
「僕らのクルマはスパとル・マンで示したとおりの速さがあるので、シルバーストンでもチャンスがあると思っています。7号車にとっての“今季初勝利”を飾るべく、クルー全員で努力を続けています。しかし、もっとも重要なのは、(8号車を含めた)チーム全体で好結果を得ることで、それを成し遂げる自信はあります」
約2カ月ぶりに再開されるWECスーパーシーズンの第3戦シルバーストンは8月17日(金)に計2回のフリープラクティスが実施され、翌18日(土)は3回目のプラクティスと公式予選、19日(日)に6時間の決勝レースが行なわれる。