また、グリッケンハウス氏は同社がハイパーカー規定の骨子を作るテクニカル・ワーキンググループの会合に関与していないものの、競合他社が取り決めた規定のなかでも不利にはならないだろうと考えている。

「私は(会合に参加している)マニュファクチャラーの面々が、我々にとって不公平になる取り決めをすることはないと信じている」

「例えばポルシェ。昨年、我々がニュルブルクリンク24時間でポールポジションを獲得した際に最初に祝福してくれたのはポルシェ・レーシングの首脳陣だったんだ。私は彼らが我々の功績を一緒に喜んでくれたと思っている」

「また、トヨタのスタッフたちも真の競争を見たいと思っているだろう。そして同時に、彼らはイコールコンディションでの勝負を恐れていない。何があっても我々はそれに真っ向から臨むつもりだ」

 SCGがWECの2020/21年シーズンに持ち込む予定である007のパワートレインは現時点で確定していないものの、エンジンについてはGM製が有力視されている。

「クルマはアメリカン。コンポーネントもアメリカ製になるだろう」とグリッケンハウス氏。

「新型車のエンジンはまだ決めていないが、さまざまなタイプに対応できるようにしている。全体の重量とサイズの点ではV6ツインターボに利点がある。しかし、V8を搭載することも不可能ではないんだ」

「レースカーとロードカーので哲学的に同じ構造を持つパワートレインを使いたいと考えている」

 SCG 007の生産はニューヨークにある同社の施設で行われる予定で、組み立てられたクルマはイタリアのポディウム・エンジニアリングでレースカーへの改装を受けるという。

スクーデリア・キャメロン・グリッケンハウスの『SGC 007 LMP1』イメージ
スクーデリア・キャメロン・グリッケンハウスの『SGC 007 LMP1』イメージ

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