昨年は上位マシンの失格によってシグナテック・アルピーヌ・マットムートが優勝したLMP2クラスは、フル参戦組に2台を加え計9台に。幻のル・マン優勝の悔しさをバネにELMSで最終戦を待たずにチャンピオンを決めたGドライブ・レーシングと、同シリーズLMP3クラスチャンピオンとなったRLR・Mスポーツ／タワー・エベンツのオレカ07がリスト入りしている。
　
　LM-GTEアマクラスにはELMS勢に加えてIMSAの上位チームもエントリー入りし、台数は4クラス中最多の15台となっている。自動招待チームはゼッケン99番のデンプシー・プロトン・レーシングとケッセル・レーシング、JMWモータースポーツ。北米からはウェザーテック・レーシングとキーティング・モータースポーツが参加する予定だ。
　
　なお、ベン・キーティング率いるキーティング・モータースポーツはマシンにフォードGTを選んでいる。2016年にデビューしたフォードGTがチップ・ガナッシ以外のチームに初めて渡り、さらに今回がGTEアマクラス初参戦となることからマシンカラーリングを含め注目をあびることは間違いないだろう。

　
　また、同クラスには2019年もふたりの日本人ドライバーが参戦するようだ。ひとりは自チームであるMRレーシングから参戦する石川資章、もうひとりはデンプシー・プロトン・レーシングのポルシェ911 RSRを駆り2018年のWEC富士で鮮烈デビューを飾った星野敏だ。AsLMSの結果次第ではここにCARGUY Racingの木村武史の姿も見ることができるだろう。
　
　LM-GTEプロクラスでは、昨年の覇者ポルシェGTチームを含めてAFコルセ、フォード・チップ・ガナッシ陣営も台数が変わらず。WECスーパーシーズンを戦う5メーカー都合10台となっているが、3月1日に発表される第2弾ではこれに、コルベット・レーシングのシボレー・コルベットC7.Rやフォード、ポルシェ陣営から北米組の各2台が加わることが予想される。
　
　また、2019年のル・マンによって、2019／20年シーズンのプログラム進退を決めるとしているBMW陣営の動向も気になるところだ。

■2019第87回ル・マン24時間 暫定エントリーリスト（2月11日発表版）