「今日は夕方に雨が降る予報が出ていましたので、1回目のドライコンディションでできるだけの走行を行いました」と走行初日を振り返ったのは、8号車トヨタをドライブする一貴。
「(スパは)タイヤ摩耗に厳しいサーキットで、自分はすり減ったタイヤで走行を開始したので。いい感触とは言えませんでしたが、多くの貴重な情報を得ることができました」
「公式練習2回目は雨量が多いウエットコンディションで、コース上に留まるのが精一杯でした。2015年に同じような状況で大クラッシュを起こしたことが頭を過りましたので、無事にこのセッションが終わってホッとしています」
同じく8号車を駆るアロンソは「不安定な天候と幾度かの赤旗中断でいつもとは違う一日だったが、それは僕たちだけではない」とコメント。
「ドライでもウエットでもあらゆる状況に適応できるようなセットアップを試したので、不安定な週末のレースに臨む準備が整いつつある。どんなコンディションになっても大丈夫だし、ウエットコンディションでの車両の仕上がりも問題ないよ」
■「クルマの感触はいいが、視界不良が大きな問題」と小林可夢偉
また、ドライバーズランキングでブエミ、一貴、アロンソ組8号車を15ポイント差で追いかける7号車トヨタの可夢偉は「個人的には良い一日でしたが、天候のせいで競争力の評価が難しい」と語った。
「明日の状況を見るしかないでしょう。我々はすべてのコンディションで調整作業を続けたので、どんな状況にも対応できる準備ができています」
「公式練習2回目の雨はすべてのドライバーにとって難しく、何も見えませんでした。クルマの感触は良いですが、コース上は至る所で水が多く、視界の悪さは大きな問題です」
そんな可夢偉とマシンをシェアするロペスはウエットコンディションでの走行が少なく、習熟にに不安を抱えている様子だ。
「公式練習1回目はドライで走れ、クルマは感触も良く、とても良いタイムも出すことができた。他の車両の追い抜きも問題なかったよ」
「しかし、公式練習2回目はわずか4周しか走れなかったので、あまり習熟することができなかったんだ。最初に走った時はアクアプレーニングが激しく、限界ギリギリだった。そして2周後に(マイク・)コンウェイに交代したんだ。最後にもう一度走ったけれど、またも雨に見舞われ、ベストなセッションではなかったね」
ドライバー、チームを翻弄する“スパウェザー”。今戦の予選上位グリッドの獲得には、山間の変わりやすい天気と路面コンディションの見定めも鍵になってくる。いよいよ迎える公式予選は3日15時(日本時間22時)にスタート予定だ。


