チームメイトから称賛された可夢偉は「再びポールポジションが獲得できて本当にうれしく思っています」と自身2度目の快挙を喜ぶ。
その一方で「記録更新は上手くいきませんでした。路面コンディションやコースの混雑状況は今日より2年前の方が良かったと思います」と密かに、2017年に自身がマークしたレコードタイム3分14秒791の更新を狙っていたことを明かした。
その可夢偉駆る7号車から0.411秒差の総合2番手となった8号車のアロンソは、WECラストレースに向けて次のように述べている。
「この結果には満足しているよ。みんな良くやったと思う。僕たちの目標はトヨタの2台が最前列グリッドを獲得することであり、それは果たすことができからね」
「LMP1のライバル勢が非常に速く、タイムも拮抗してきた。だが、我々は彼らを上回ることができ、決勝レースへ向けた準備も整っている」
「24時間レースはタフで厳しいものだ。だから明日は自分自身の体調を整え、長い戦いへ備えることにするよ」
■中嶋一貴「ラップタイムにはまずまず満足だが、さらなるタイムアップも狙えた」
7号車のコンウェイ、可夢偉、ロペスに対してドライバーズランキングで30ポイントをリードする8号車の一貴は「2番手タイムで、チームのフロントロウ独占に貢献できて、とてもうれしいです」とコメント。
「予選セッションはとても混み合っており、特に予選3回目は大変でした。そんななか、予選2回目の自分のラップタイムにはまずまず満足しています。さらなるタイムアップも狙えたとは思いますが、悪くない結果です」
「最前列グリッドを確保し、決勝レースへ向けた充分な準備を行うことが今日の主目的で、それは達成できました」
また、チームメイトのブエミも「これでレースイベントの導入部分が終わったと言える。24時間レースは何が起こるか分からないから、これからは重要な決勝レースにすべてを集中していくよ」と語り、15日から16日にかけて行われる長い戦い向けて気持ちをシフトさせている。
いよいよウォームアップと決勝を残すのみとなった2019年のル・マン24時間レース。2018/19年WEC世界耐久選手権“スーパーシーズン”のドライバーズチャンピオン決定の場でもあるレースは15日15時(日本時間22時)にスタートが切られる予定だ。



