1年半という長丁場の戦いが終わったWECだが、約3カ月後には2019/20年シーズンの開幕を迎える。トヨタはディフェンディングチャンピオンとして挑むことになるが、一貴は「どれだけ実績を積み上げても挑戦者という気持ちは変わらない」という。

「まだまだ100%ではないですし、100%で24時間レースを戦えたとしても、それを継続していくことが僕たちに課せられた課題です」

「たとえ(完璧なレースを)10回できても、11回目に失敗が起こればダメなことに変わりはありません。理想論ですけど、10回、100回と繰り返して、100回とも100%にするつもりで戦う気持ちで戦わなくてはいけません」

 可夢偉も、ハイパーカー規定が導入され、アストンマーティンが参戦してくる2020/21年シーズンを見据え、次のように語った。

「ハイパーカー時代に突入して、新しいメーカーが来ると、もっとチャレンジしないと勝てない場面が出てくると思うんです。そういうときに今回経験しているひとつひとつのことが活かされると思います。

「今シーズン、トヨタの7号車と8号車しかトップを争っていないじゃないかと思われるかもしれませんが、7号車、8号車で戦うほうが辛い。僕たちのなかで勝ち負けがあって、精神的に追い込んでいる状況ですから」

「このスーパーシーズンは僕のレース人生にとっても挑戦した1年でしたし、今後勝負(の世界)で戦っていく上で本当にいい経験になったと思います。僕たちのなかで本当に難しかった1年半というものを、ライバルが来たときにしっかり活かせるように準備していきたい」

「世の中に完璧はないということも改めて経験させてもらいました。これからレースを続けていく上で、やり続けることが大事だと思うので、つねに努力して、改善して、どうやって自分を強くするのかを考えながらレース人生をやっていきたいと思います」

 報告会終了後には、トヨタ社員に向けた報告イベントも行われ、花束の贈呈や記念撮影、サイン会などが行われた。

報告会に登場した中嶋一貴(右)と小林可夢偉(左)
報告会に登場した中嶋一貴(右)と小林可夢偉(左)

報告会終了後、中嶋一貴と小林可夢偉にはトヨタ社員から花束が贈られた
報告会終了後、中嶋一貴と小林可夢偉にはトヨタ社員から花束が贈られた

トヨタの社員向けに行われた報告会。多くの社員が一貴と可夢偉の活躍を祝っていた
トヨタの社員向けに行われた報告会。多くの社員が一貴と可夢偉の活躍を祝っていた
トヨタ東京本社のエントランスにはWECやWRC、バスケットボールのBリーグでの活躍を祝う祝花も飾られていた
トヨタ東京本社のエントランスにはWECやWRC、バスケットボールのBリーグでの活躍を祝う祝花も飾られていた
トヨタ東京本社の入り口にはル・マン連覇を祝う張り紙も
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