またボーメニルは、12月4日のWMSCで承認されたハイパーカーレギュレーションは、エンジンやシャシーデザインでエントラントに幅広い選択肢を提供するものだとも述べている。このレギュレーションに関しては、ロータリーエンジンの使用も認められたことが明らかとなっている。
「ロータリーエンジンに関心をもつ自動車メーカーが存在していることは、誰もが承知していることだろう」とボーメニル。
「今回承認されたレギュレーションのポイントは、ハイパーカーにはまったく新しいアプローチで臨むという点だ。新レギュレーションではエアロパフォーマンスとエンジンパフォーマンスに制限を設けることで、搭載するエンジンの形式や車両外観については自由度が与えられている」
「このハイパーカークラスに多様性をもたらしたいんだ。クラスを戦う全車両が同じようなエンジンを積み、同じような見た目になることは望んでいない。かなり難しい挑戦になるだろうがBoP(性能調整)がパフォーマンス差を解消してくれる」
「今のところ、F1やフォーミュラE、DTMドイツ・ツーリングカー選手権などは、どれも同じクルマで戦っているような状況だ。そんななか、我々はまったく違うマシンたちが争うシリーズとなる。エントラントに多様性をもたらすシリーズでありたいと思っているし、これは革新的な挑戦でもある」
「だから、もし仮にロータリーエンジンでハイパーカーに参戦したいというエントラントが出てきても、我々が参戦を拒む理由はない。プロジェクトの成り行きを見守るプロセスは用意できているからだ」