「とにかく、今は本当にワクワクしているよ。13歳と17歳のときだったか、2回だけ観客としてマウントパノラマに来たことがある」

「僕たちはポルティマオで事前テストを行ったが、その時期はちょうど子どもの出産予定日と重なって、半日しか参加できなかったんだ。しかも雨が降っていて20周程度しか走れなかった。それでも短期間の経験から多くを学び、習得する必要があった」

 それでもディクソンは、あくまでキャリアのメインはインディカーにあり、デイトナやスポーツカーへの参戦、そこでの栄誉は「ボーナスのようなもの」と強調した。

「デイトナは本当に運がよかった。現実的に可能性のあるチームは限られていたしね。バサーストも(IGTC)シーズンの開幕戦だが、あくまでワンオフ(スポット参戦)でシリーズを考えることはないよ。1週間後にはCOTA(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)でインディカーのテストをしているはずだからね」

「おそらく、今回のバサーストも赤ん坊の誕生を考えれば最適のタイミングとは言えない。ここでテストしようとすれば、多くの時間を費やすことになるからね。でも妻は少なくとも、最低限必要なテストに僕を送り出してくれた」

「それにとても不思議なのは、僕はリック(・ケリー)と長い間、バサースト参戦に向け相談を続けていた間柄なんだ。僕は自分の契約が完了するまで、チームメイトがリックであることを知らなかったから、本当にクールだったよ。この絶好の機会を心から楽しみたいね」

インディ5冠、デイトナ24時間4勝のキャリアを持つスコット・ディクソンだが、バサーストはこれが初挑戦
「これ1回限りで、近い将来に再挑戦するかも不明だ。カレンダーも見ていないしね」と語ったディクソン

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