今季初優勝を飾った55号車のティンクネルは「長いCOVID-19の防疫期間と再開に向けたレギュレーションを考えると、このレースはまさにタフな作業だった」と久々のレースを振り返った。
「今回、ドライバーを含めてチームクルーは15名に制限され、ピットイン時のヘルパーは完全に不足することが予測されていた。僕たちはピットインでタイムロスをしないように何度もピットワークのトレーニングを繰り返してきたんだ」
「ドライバー交代も、僕のベルトはJB(ボマリート)が締め、ピットイン時には自分でバックルを外す練習をしてきた。そのおかげで、レース中は正確な動きで無駄のないピットワークができたよ」
■77号車のトラブルは異物混入
マツダUSAモータースポーツ担当ダイレクターのネルソン・コスグローブは「この数カ月、レーストラックから離れワークショップに隔離されていたので、チームにとってこの再スタートは決して簡単なものではなかった」とコメント。
「しかし、チームオペレーションを完全にマルチマチック社に変更することになっていたため、この長い月日は充分な検証期間となった。マシンは完璧な状態に準備され、レースウイークを通じて何も問題はなかった」
なお、金曜のプラクティスで走行できなかった77号車については「燃料系に異物が混入した」ことがトラブルの原因と判明し、「原因となるものを除去した後は完全にリカバリーした」という。
レース後、「55号車のジョナサンは、良いスタートをみせ、ハリーはこのコンビに3度目の優勝を運んでくれた」と語った彼は、「77号車のオリー(ジャービス)とトリスタンは、混雑するトラフィックを見事に潜り抜け、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた。チームクルーたちの仕事も完璧だった」と続けている。


