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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2020.12.14 17:05
更新日: 2020.12.14 21:08

WEC:ル・マン復帰予定のプジョー、ハイパーカーに搭載するパワートレイン詳細を発表

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ル・マン/WEC | WEC:ル・マン復帰予定のプジョー、ハイパーカーに搭載するパワートレイン詳細を発表

 ハイブリッドシステムはフランスを代表するオイルブランド、トタルの子会社であるサフトグループS.A.が開発した900ボルトのバッテリーで完成する。

 プジョーによると、レース前にプラグイン充電を行い、走行時には回生ブレーキによってエネルギーを蓄えるこのバッテリーはドライバーの後方、モノコック内の燃料タンクの下部に設置されるカーボンケーシング内に収められるという。

 V6エンジンはフルペースで走行している際にクルマが規定の500kWを超えないよう出力を制限することで、フロントMGUをアクティブに作動させることを可能としている。
 
 前述のとおり、電気モーターは車速が120km/h(ドライコンディション時)を超えない限り動かすことができない。そのため0~120km/h間はエンジンが500kWを出力するが、その後はモーターの作動に合わせて300kW(約403ps)に制限される。バッテリーの容量がなくなり、モーター駆動が止まるとふたたび500kWを発揮するという仕組みだ。

 これを駆動方式で見ていくとモーターが駆動している場合は四輪駆動に、エンジンのみで走行しているシーンでは後輪駆動となる。

 この動きを制御するためのセンサーシステムは、前後アクスルの出力レベルをモニタリングおよび伝達し、クルマの出力がWECのバランス・オブ・パフォーマンス(BoP)に準拠していることを確認する。

 サフトの最高技術責任者であるキャメン・ネチェフは「主なパラメーターはバッテリーに蓄えられたエネルギーの使用方法を最適化することだ」と述べた。

「これを実現するためには、非常に短い充電時間と大容量の蓄電池を組み合わせ、最大電力を可能な限り迅速に供給できるようなパッケージを形成する必要がある」

「もっとも競争力のあるソリューションは、充電の最適化とリアルタイムで利用可能な電力量のマネジメントにある」

 プジョーは2021年末のサーキットデビューに先立ち、同年初頭にこのパワートレインのベンチマークテストを実施すると予想されている。一方、2021年シーズンかLMHでのレースを開始するトヨタは、まだハイブリッドパワートレインの詳細をアナウンスしていいないが新型車両でのテストを開始している

プジョー・ハイブリッド4 500kWのインフォグラフィック
プジョー・ハイブリッド4 500kWのインフォグラフィック


この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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