SCGとそのエンジニアリングパートナーであるポディウム・アドバンスド・テクノロジーズは現在、最初のSCG 007を製作中で、まもなくロールアウトされホモロゲーションプロセスが実行される見込みだ。

 最初のトラックロールアウトは今月中旬以降に行われる予定であり、1月5日とされていた予定からわずかに遅れが生じている。SCGはまた、3月中旬にドライバーのチームを発表する前に、LMHタイヤサプライヤーのミシュランと30時間の耐久走行を含む広範なテストを実施することを目指している。

「我々はいま、最初のシャシーを組み立てているところだ」と語ったグリッケンハウス。

「今週にはふたつめのモノコックが到着するはずなので、2台目の組み立てを開始する」

「クルマのロールアウトは1月。2月には多くのテストと、ドライバーのテストを行う予定だ。それを経てマシンと(6~7名の)ドライバーをロックし、それからホモロゲーションを取得するつもりだ」

 グリッケンハウスは、タイヤシミュレーションデータの分析に基づき、SCGのノンハイブリッドカーが全輪駆動のハイブリッド車を用いるトヨタと競争できるようになるという楽観的な見方を示した。

「ハイブリッドカーが持つ利点は、全輪駆動であるためタイヤの劣化が少ないことだ」と彼は説明する。

「私たちは、ACOとWECが我々に対して非常に公平に対応してくれると考えている。彼らは私たちが競争力を持つことを本当に望んでいると思うし、トヨタもそうだと思う」

「私たちは両者ともシミュレーションを行った。正直なところ、彼らは非常に正直なシミュレーションを行ったと思う。もちろん我々もそうだ」。

「タイヤのレベルはWECとACOの双方が望んでいる場所にある。ミシュランは時間が経つにつれてそれを改善していくため、ル・マンではおそらく4スティントを保たせることができるだろう」

「しかし、それは我々全員にとって、とくに最初の2、3戦では試練の場になるだろう」

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