チームメイトのガルシアは「ABSの追加が我々にとって最大の変更」であると述べ、「IMSAとコルベット・レーシングは、GTLMモデルをGTDマシンに適合させるために良い仕事をしている」と付け加えた。
「僕たちのコルベットをGT3仕様にするために多くの仕事を一緒に行い、すべてのデータをまとめているんだ」
ガルシアもまた、従来の専用タイヤと大きく異なる「今年の(カスタマー用)タイヤに適応していかなければならない」と話し、例年のGTLMとGTDのスピード差はその部分にあったと説明した。
タイヤの変更やABSの追加に加え、その他にも大幅なパワーダウンや、高さ15mmのガーニーフラップをリヤウイングに装着することが義務付けられるなどの変更があるにもかかわらず、テイラーはGTD仕様のクルマが「まだコルベットのように感じる」と言う。
「C8.Rはミッドエンジン・レイアウトで2020年に登場して以来、本当に成功を収めてきた」とテイラー。
「もっとも大きかったのは、タイヤがどのように働いているか、それがウインドウ内で機能する仕組みや、どれだけ滑らせることができるか、適切に機能する温度レンジがどこかなどが理解できていたことだ。そういった細かい部分を理解するのは良いことだ」
「タイヤのデグラデーション(摩耗)は、僕たちにとってまた別の側面になるだろう。ABSによっても異なる。ブレーキを強く踏みすぎた状態でどれだけ安定性を保ち、最大の圧力が掛けられるかに左右される」
「このような小さなディテールを2021年の間に掴んでおいて良かった。ロア(・ビフォア・ロレックス24/公式テスト)での仕事のほとんどはロレックス24(デイトナ24時間レース)のためのもので、クルマの開発やドライバーの開発のためのものではないんだ」
