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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2022.03.20 18:38

GTPクラス新設に向けたプロセス発表。LMDh車両の開発テストはIMSAがコントロールへ

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ル・マン/WEC | GTPクラス新設に向けたプロセス発表。LMDh車両の開発テストはIMSAがコントロールへ

 COVID-19のパンデミックと、ロシアのウクライナ侵攻が相まって、世界じゅうの企業がコンポーネントに関するサプライ・チェーンの問題に直面している。

 しかしホジソンは、現在発表されている2023年のLMDhプログラムが遅れるとは考えていない。ポルシェに加えてアキュラ、BMW、キャデラックはすべて、2023年1月の開幕戦デイトナ24時間に向け、準備が整うものと彼は捉えている。

「現時点で車両をシェイクダウンしていなくても、我々は彼らに対して充分な機会を提供している。彼らは、それぞれのダイナモ・パワートレーンでの作業をスタートさせるのに必要なものを、すでに手にしている」とホジソンは説明する。

「最終的に、彼らはそれぞれの車両を発表し、シェイクダウンする。そして前述のように、その点では、(トラックテストを通じて)さらなる知見を得ることになる」

「共通のエアロターゲットがあったとしても、誰もが異なる冷却システムを持ち、誰もが異なるエアロダイナミクスを持つ」

「明らかに積極的なタイムラインを持つものもあれば、他よりも遅れるものもある。だが幸いなことにLMDhは、(共通のコンポーネントがなく)完全に独自に行われる通常のメーカーのプログラムとは異なるものだ」

「彼らはあらゆる段階で、ほかのすべてのメーカーから、多くを学ぶことになる」

「もちろん、車両の走らせ方については、彼らが独自に持つ専有情報は常にあるものだ。だが、システム自体と必要な変更への対応については、彼らはそれを(個別に)実行することが可能になる」

 一方、IMSAのテクニカル・ディレクターであるマット・カードックは、来季のウェザーテック選手権への出場を希望するLMHマニュファクチャラーは、9月1日までにIMSAへと通知する必要があると明らかにしている。

 必要なパートナーシップ契約を確保することに加え、すべてのLMDhモデルの場合と同様に、IMSAに参戦を希望するLMH車両はIMSAが委託するノースカロライナ州のウインドシア社の施設で風洞試験を受ける必要がある。

 また、2023年のGTPクラスに参戦するLMH車両は、前述の12月のデイトナでの公式テストにも参加する必要がある。

 これまでのところ、トヨタは来年の特定のレースにおいて、ウェザーテック選手権のグリッドに参加する可能性がもっとも高いLMHメーカーのようだが、テクニカル・ディレクターのパスカル・バセロンは2022年WEC第1戦のレースウイークを前に、トヨタには「確固たる計画はない」、また「ある時点では議論されるかもしれない何かが残されている」と、Sportscar365に対し語っている。

「我々は現在非常に多くを学んでおり、それは必要に応じて運用プロトコルを変更、改良するのに役立っている。公式テストを最大限に利用して、すべてを実施していきたいと考えている」とホジソンは付け加えている。

「我々はすべてのメーカー、すべてのチームがデイトナ直前の“ロア”テストにやって来て、彼らに充分な準備が整っていると感じること、そして彼らに準備をする充分な機会があることを望んでいる」

「そのために現在、すべてのパートナーが強力な役割を果たしているところだ」

セブリング・インターナショナル・レースウェイを走るトヨタGAZOO Racingの8号車GR010ハイブリッド
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この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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