チェッカーまで残り45分、ふたたび2番手となった60号車アキュラが最後のピット作業を行う。翌周に3番手の31号車キャデラックがピットイン。ライバルから2周遅く10号車、5号車がピットに戻った。作業時間が短かったWTRはリードを保ったまま10号車をコースに送り出すことに成功する。ここではトップ4に順位変動なし。
その後、約40分にわたってアルバカーキの10号車とブロンクビスト駆る60号車、2台のアキュラによる接近戦が繰り広げられたがコース上でのオーバーテイクには至らず。最終的にアルバカーキが今季のデイトナウイナーの追撃を1.080秒差で振り切りトップチェッカー。60号車が2位となりアキュラ勢がワン・ツー・フィニッシュを決めた。表彰台最後のポジションは予選6番手だった31号車キャデラックが獲得している。
LMP2クラスでは終盤にルイ・デレトラズの快走でトップに浮上した、タワー・モータースポーツの8号車オレカ07(ジョン・ファラーノ/デレトラズ組)が逆転優勝を果たし、エラ・モータースポーツの18号車オレカ07がクラス2位表彰台を獲得した。
同3位には、ペナルティの対象となるジャッキアップ中のタイヤ空転とペナルティ消化時のピット入口でのスピン、ファン・パブロ・モントーヤによるこれらふたつの“エラー”があったにもかかわらず、順位を取り戻したドラゴンスピードUSAの81号車オレカ07が入っている。
GTDプロクラスは、前戦ロングビーチでコルベットのホイールナットが降ってくる不運に見舞われたパフ・モータースポーツの9号車ポルシェ911 GT3 R(マット・キャンベル/マシュー・ジャミネ組)が、レースの大部分を支配し後続を30秒以上引き離してのポール・トゥ・ウインを達成。
2位はバッサー・サリバンの14号車レクサスRC F GT3で、1.2秒差の3位はBMW MチームRLLの25号車BMW M4 GT3となっている。序盤のコーション明けに一時トップに浮上した3号車シボレー・コルベットC8.R GTD(コルベット・レーシング)は、BMWに1.442秒届かず表彰台を逃した。
GTDクラスでは96号車BMW M4 GT3(ターナー・モータースポーツ)がレースを引っ張っていたものの、終盤に16号車ポルシェ911 GT3 R(ライト・モータースポーツ)に逆転を許し首位陥落。16号車(ヤン・ヘイレン/ライアン・ハードウィック組)はそのままクラス優勝を果たした。
一方の96号車BMWは、ファイナルラップの最終コーナーで39号車ランボルギーニ・ウラカンGT3 Evo(カーボーン・ウィズ・ペレグリン・レーシング)に並び掛けられると、最後は“鼻差”0.037秒競り負け3位となっている。
IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の次戦第5戦『レクサス・グランプリ・アト・ミド・オハイオ』は2週間後の5月13~15日、ミド・オハイオ・スポーツカー・コースで開催される予定だ。