カスタマーベースのポルシェLMDhの台数は、再来年の2024年シーズンには4台以上に増える可能性があるが、メーカーはまだそこまでの決定を下していない。
ローデンバッハは、「さらに増えるかもしれない」と示唆。
「それについてはまだ決めていない。私としてはそれを排除するつもりはない。可能性はある」と述べた。
「もし、それをやりたいと思っているチームがいて、その人たちに能力があると我々が判断すれば、私はそれを排除することはないだろう」
ポルシェは、LMDhを走らせたいという独立系チームからいくつかの問い合わせを受けているが、重要な課題は現実的にレースプログラムを生み出せるものを見極めることだ。
あるプライベーターチームのボスは最近、ポルシェのLMDhマシンの1シーズンのランニングコストを、250万ユーロ(約3億4000万円)の初期投資に加えて、600万~800万ユーロ(約8億2600万~11億円)の範囲になると推測している。
ローデンバッハによれば、LMDhのプロトタイプを走らせるためのローリングコストこそ、顧客エントリーを実現するために「整理する必要がある」ものだという。
「通常の状況では、ポルシェのレーシングカーは2~3年後に売却すれば、かなりの金額が戻ってくる。だから、それは問題ではない。それよりも、チーム運営やスペアパーツにかかるランニングコストの資金が問題になってくるんだ。顧客と話をしていると、この点を解決しなければならないようだ」
「大きな関心が集まっている。私たちとしては、それが本気なのか、可能性を模索している段階なのかを判断するのが難しいところだ。これまでの話し合いと今ある関心からすると、私たちはとても満足している。最終的に何台のクルマがグリッドに存在しているかは明言できないがね」
「最初の交渉から契約の締結、そして最初の融資の間には大きなステップがある。しかし、多くのチームが大きな関心を寄せている。結果がどうなるかを見守っていこう」
