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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2022.07.08 14:08
更新日: 2022.07.08 14:18

トヨタに「プジョーを過小評価する者はいない」とブルツ。BoPにより“即座にライバル”となることを警戒/WEC

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ル・マン/WEC | トヨタに「プジョーを過小評価する者はいない」とブルツ。BoPにより“即座にライバル”となることを警戒/WEC

 ブルツもまた、WECのトップカテゴリーがBoPによって管理されていることが、プジョーのデビュー戦でのパフォーマンスに一役買うことになるのではないか、と考えている。

「通常の、つまり旧来のモータースポーツにおいては、それ(デビュー戦)はタフで難しいものだったから、学習するための時間が必要だった」とブルツ。

「だが、BoPという新しいスタイルが採用されるレースにおいては、彼らは基本的に即座に我々と同じパフォーマンスを発揮することになる」

「僕らは(BoPにより)ライバルに合わせてパフォーマンス調整して走っているので、マシンの限界を引き出せているわけではない。これは新しい現実であり、理論的にはプジョーや他の新規参戦者も、すぐに同じ性能のウインドウに入ってくることになる」

「だから、プロジェクトの初期においては当たり前のことではあるが、オペレーション上、非効率なことが起こると、それが命取りになるだろう。ピットストップの遅さ、戦略的な判断、参考にすべき昨年のタイムがないこと、単独走行に比べてレースでは空力的に問題があることが判明する……など、どんなことでも影響を与える可能性はある」

「だけど、パフォーマンス・ウインドウは同じはずだから、彼らを過小評価することはできないんだ」

「もし信頼性が確保できているのなら、理論上、彼らは僕たちと同じラップタイムを出せはずだ。では、ドライバーたちは我々と同じように、トラフィック・マネジメントについて素早く順応することができるだろうか? もしかしたら彼らは、より高いリスクのレベルを想定しているかもしれないから、より速いかもしれないね」

「まだ分からないけどね。現在では、このスポーツの考え方はとても異なるものになっている。自宅から見届けるファンにとってもね。なぜなら理論的には、誰もが同じペースで走ることになるはずだからだ」

 第3戦ル・マン24時間で2位となり、ハイパーカーのドライバーズ選手権でランキング4位につけているロペスは、モンツァから加わるプジョーが、現在の選手権争いに影響してくることになると見ている。

 プジョーはシーズン前半の3戦を欠場したものの、フルシーズン参戦のリストには含まれている。従って今週末のレースからチャンピオンシップポイントを獲得することが可能となっている。

 潜在的には、同一クラス内の台数が多いほど、低い順位でフィニッシュしてより少ないポイントを手にする可能性が出てくる。

「それはポジティブにも、ネガティブにもなり得る」とロペスは述べている。

「それはゲームをより開かれたものにする。もし僕らに競争力があって勝つことができ、同時に8号車やアルピーヌ、グリッケンハウスらが、プジョーが間に入ることによって順位が下がってポイントを失うなら、もちろんその方がいい」

「でも、それは僕らにも起こり得ることだ。ポイントを失いかねないんだ。今回からは、良い週末を過ごせなかった場合は、より多くのポイントを失うことになる」

第3戦ル・マン24時間では2位となった7号車のロペス
第3戦ル・マン24時間では2位となった7号車のロペス


この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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