LMP2クラスでは、タワー・モータースポーツ8号車オレカ07(ジョン・ファラーノ/ルイ・デレトラズ/ルイ・アンドラーデ)が、ファン・パブロ&セバスチャン・モントーヤ親子とヘンリック・ヘドマンが駆るドラゴンスピード81号車を抑え、クラス優勝を果たした。
LMP3クラスは、アンドレッティ・オートスポーツの36号車リジェJS P320(ジャレット・アンドレッティ/ゲビー・シャベス/ジョシュ・バードン)が制覇。シリーズタイトルは、クラス5位に入ったコア・オートスポーツのコリン・ブラウンとジョン・ベネットが獲得した。
シボレー、ポルシェ、レクサス、アストンマーティン、BMW、フェラーリ、メルセデスという7車種・7台による接戦がレースを通して続けられたGTDプロクラスでも、終盤のイエロー明けには4台のマシンによる激しいトップ争いが繰り広げられた。
これを制してクラストップチェッカーを受けたのはリシ・コンペティツィオーネの62号車フェラーリ488 GT3だったが、ドライブ時間違反があり、2位フィニッシュしたバッサー・サリバンの14号車レクサスRC F GT3(ジャック・ホークスワース/ベン・バーニコート/カイル・カークウッド)がクラス優勝へと繰り上がった。これにより、レクサスはウェザーテック選手権の耐久レースでは初となる勝利を飾っている。GTDプロのシリーズタイトルは、パフ・モータースポーツ9号車ポルシェの、マシュー・ジャミネ/マット・キャンベルが獲得した。
最多台数となるGTDクラスでは、グラディエント・レーシングの66号車アキュラNSX GT3(カイフィン・シンプソン/ティル・ベヒトルスハイマー/マリオ・ファーンバッハー)が、インセプション・レーシングの70号車マクラーレン720Sを抑えて優勝。アキュラNSX GT3にとっても、初めての世界レベルの耐久レースにおける優勝となった。GTDの年間タイトルは、ロマン・デ・アンジェリス(ハートオブ・レーシング)が獲得している。
なお、今回の総合リザルトでは、GTDクラスのトップ5台が、本来は上位クラスであるGTDプロクラスウイナーよりも前でフィニッシュするという事態が発生している。
これはレース4回目のフルコースコーションの際、GTDクラス首位のポール・ミラー・レーシング1号車BMW M4 GT3が、GTDプロクラスのバッサー・サリバン14号車よりも前にいたことにより、その2台の間にいた車両がウェーブ・バイによって多くのGTDプロ車両の前に出ることができたためであった。
2022年のIMSAウェザーテック選手権は、これですべての日程を終了。週明けの5日からは、ロード・アトランタでLMDh車両が走行するIMSA公認テストが行われる。これらLMDh車両は、2023年1月のシーズン開幕戦デイトナ24時間レースでデビューを飾る予定だ。




