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投稿日: 2016.04.28 21:19

TEAM無限 全日本スーパーフォーミュラ第1戦鈴鹿 レースレポート

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スーパーフォーミュラ | TEAM無限 全日本スーパーフォーミュラ第1戦鈴鹿 レースレポート

 #16 山本とチームにとって、次の課題はピットストップのタイミングとその内容だ。早めにピットストップ義務をこなす戦略をとった後続チームの中には、タイヤ無交換作戦が見られた。タイヤ交換の時間を節約して追い上げようという作戦だが、当然レース後半、タイヤに負荷をかけることになる。

 チームはタイヤ無交換作戦を始めた他チームの状況を確かめていたが、タイムが大幅に落ちる様子はないため、タイヤ無交換作戦への自信を深めていった。しかしできれば2番手の選手がどんな作戦を選ぶのかを確かめてから動きたいところだった。

 ところがそのうち周回遅れのマシンが#16 山本の前に現れるようになり、25周目、#16 山本は、ほぼ1周にわたって周回遅れのマシンに進路をふさがれる形となってペースダウンを余儀なくされ、2番手との間隔は7秒を切ることになった。さらに28周目にも周回遅れのマシンにひっかかりペースダウン。ここでチームは、2番手の選手がピットインするのを待たず先に動くことを決意した。

 #16 山本は、31周を走り終えてピットイン、タイヤを交換することなく給油のみを行ってコースへ戻った。2番手の選手は次の周にピットイン、やはりタイヤ無交換でコースに戻った。34周目、ピットストップを終えてレースに復帰した#16 山本と2番手の選手との間隔は7秒575となっており、#16 山本有利の戦況は変わらなかった。

 その後も#16 山本はペースを緩めることなく2番手の選手との間隔を周回毎に広げていった。予選3セッションを含め一度もトップを譲らない完全勝利であった。43周を終えてチェッカーフラッグを受けた時、2番手との間隔は実に11秒710にまで広がっていた。こうして#16 山本とTEAM無限は、2016年開幕戦を制した。昨年最終戦から2連勝であった。

 シリーズ第2戦は、5月28日〜29日、岡山国際サーキットで開催される予定だ。


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