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投稿日: 2016.04.28 21:19

TEAM無限 全日本スーパーフォーミュラ第1戦鈴鹿 レースレポート

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スーパーフォーミュラ | TEAM無限 全日本スーパーフォーミュラ第1戦鈴鹿 レースレポート

■山本尚貴選手コメント
金曜日の走り始めの段階では、まさかポールポジションを取れるとか決勝で優勝できるとかとはとても思えませんでした。でもチームやHondaのスタッフ、僕も含め、誰ひとり諦めなかったからこの結果が得られたと思います。クルマの状況は、公式予選のQ1で、アタックのためにニュータイヤを履いた時、ようやく納得できるレベルに来ました。そこからはいつも通りの波に乗れました。日曜日朝、ユーズドタイヤを使って走ったらうまく走れなかったんですが、セッティングをもう一度見直してくれて、決勝では自信が持てる状況になりました。スタートして、2番手との間隔が4秒くらいに開いたときには、何もなければ行ける、と思いました。でもトラブルはいつどんな形で出るかわからないのでそれだけは怖かったです。ただ、とにかく集中することが大事だと自分に言い聞かせていました。ピットインのタイミングは、2番手の前に動くのはセオリーではないなとは思いましたが、あのタイミングで入ったことによって、コースがクリアな状態で走れるようになったのでうまくいきました。九州が大変なときに、こうしてレースができることをとても有難く思っています。大変な思いをされている皆さんからも、応援をいただいて嬉しく思っています。そういう方達のためにも頑張りたかったですし、ポールトゥウインで何かプレゼントできたとすれば嬉しいです。

■手塚長孝監督コメント
岡山の合同テストで良いタイムを出していましたが、鈴鹿に対しては決して良いフィーリングを持ってはいませんでした。それで岡山のデータを元に持ち込みセッティングを決めたのですが、金曜日走り出しでトラブルが起きて、その対応に追われてセッティングを確認することができず、出鼻をくじかれてしまった感じでした。

土曜日になって本格的に走り、その段階でいくらかバランスやグリップに問題があることがわかって、そこから今までの経験値を元にセッティングを進めました。それがQ1でようやくまとまったということです。そこから微調整を重ねてQ3へ持って行くという、いつもの良い流れに乗れました。他チームに対して出遅れることによって確かに非常に厳しい状況に追い込まれましたが、山本はもちろん、エンジニアやメカニック達が集中して100%の力を発揮してくれました。日曜の朝は特別調子が悪かったとは思いません。使い込んだユーズドタイヤを履いて前後のバランスを取って、決勝前に山本の意見を聞いてデータを見て、いつも通り微調整をしました。決勝前の8分間で最終確認をしたわけですが、山本は「これで行ける」と言っていました。スタートも上手く決めてくれて逃げる体制を築きましたね!決勝のピットインタイミングは、マージンを稼いでいましたし燃費のこともあって、周回遅れもいることだし、先に動く事になりましたね。タイヤについては、山本も「少し厳しくはなっているけど大丈夫だ」と言うし、いろいろ対応する用意はしていましたが無交換で行きました。特に決勝レース中のドライバーには注文しませんでしたが、(周回遅れに)前を邪魔されれば頭に血が上るだろうから「落ち着いて」と言ったぐらいですね!このような強い勝ち方で良い開幕を迎えられ、最高に嬉しいです。いろいろ改善してくれたHondaやM-TECのスタッフには感謝しています。ただ、これから先は当然、気を引き締めていきます。鈴鹿以外のコースでもきっちり結果をださないとタイトルは取れませんから。過去どうだったのかを、エンジンも車体も分析して、良くなかった事に対応する考察と改善がとても大事だと思います。勝利は勝利で素直に喜びますが、今後きちんとやらないと痛い目に遭うと思います。最後に応援していただいたファンの皆様、並びに関係者の皆様ありがとうございました。次戦もチーム一丸となって頑張りますので、引き続き応援のほど宜しくお願い致します。

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